実数 $a$ の範囲が $2 < a < 3$ のとき、3次関数 $f(x) = x^3 - 3ax^2 + 3(2a^2 + a - 6)x$ は極大値と極小値を持つ。$f(x)$ の極大値と極小値の和を $a$ の式で表して $g(a)$ とする。$g(a)$ を求め、$a$ がある値のとき $g(a)$ が極小値をとる時の $a$ の値と極小値を求める。
2025/6/8
1. 問題の内容
実数 の範囲が のとき、3次関数 は極大値と極小値を持つ。 の極大値と極小値の和を の式で表して とする。 を求め、 がある値のとき が極小値をとる時の の値と極小値を求める。
2. 解き方の手順
まず、 を微分して極値を求める。
が極値を持つためには、, つまり である必要がある。
より、 は異なる2つの実数解を持つ。
極大となる は 、極小となる は 。
極大値と極小値の和 を求める。
を直接計算するのは難しいので、極大値と極小値を与える の和と積を求めて、解と係数の関係を利用する。
の極大値と極小値の和 は であり、ここで 、 。
において、 と が の解であることから、 の極値の和を計算する。
したがって、 となる。
次に、 の極小値を求める。
となるのは または の時。
なので、 で極小値をとる。しかし、 なので は不適。
なので、 で極大値をとる。
の範囲で の符号を調べると、 なので、 は単調増加である。
したがって、 は極小値を持たない。問題文に がある値のとき が極小値をとると書いてあるので、これは問題がおかしい。
しかし、問題文の通りに答えるとすると、のとき、
判別式 なので極値は存在しない。
のとき、
となるのは の時のみなので極値は存在しない。
もう一度、 のグラフを考えてみる。
が極小値をとるのは、 のとき。このときの極小値は
は の範囲に入らないので、範囲内で極小値を取ることはない。
3. 最終的な答え
1: 8
2: 6
3: -3
4: 8
5: 6
6: 3
7: 6
8: 1
9: -2
10: 2
11: なし
g(a) = 8a^3 + 6a^2 - 36a
a = 1 のとき、g(a) は極小値 -22 をとる。