素数が無限に存在することを証明する問題です。

数論素数証明背理法整数の性質
2025/6/8

1. 問題の内容

素数が無限に存在することを証明する問題です。

2. 解き方の手順

この問題は、背理法を用いて証明します。
まず、素数が有限個しかないと仮定します。
つまり、素数が p1,p2,...,pnp_1, p_2, ..., p_nnn 個だけ存在すると仮定します。
次に、これらの素数を全て掛け合わせて1を足した数 NN を考えます。
N=p1p2...pn+1N = p_1 \cdot p_2 \cdot ... \cdot p_n + 1
この数 NN について、以下の2つの可能性が考えられます。
(1) NN が素数である場合:
このとき、NNp1,p2,...,pnp_1, p_2, ..., p_n のいずれとも異なる新たな素数であることになり、仮定に矛盾します。
(2) NN が合成数である場合:
NN は合成数なので、少なくとも1つの素数 pp で割り切れるはずです。
ここで、ppp1,p2,...,pnp_1, p_2, ..., p_n のいずれかであると仮定すると、ppp1p2...pnp_1 \cdot p_2 \cdot ... \cdot p_n を割り切ります。
また、ppNN を割り切るので、N(p1p2...pn)=1N - (p_1 \cdot p_2 \cdot ... \cdot p_n) = 1 も割り切る必要があります。
しかし、これは pp が素数であることに矛盾します (1は素数で割り切れない)。
したがって、ppp1,p2,...,pnp_1, p_2, ..., p_n のいずれとも異なる素数であることになり、これも仮定に矛盾します。
いずれの場合でも、素数が有限個であるという仮定から矛盾が生じます。
したがって、素数は無限に存在します。

3. 最終的な答え

素数は無限に存在する。

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