1. 問題の内容
素数が無限に存在することを証明する問題です。
2. 解き方の手順
この問題は、背理法を用いて証明します。
まず、素数が有限個しかないと仮定します。
つまり、素数が の 個だけ存在すると仮定します。
次に、これらの素数を全て掛け合わせて1を足した数 を考えます。
この数 について、以下の2つの可能性が考えられます。
(1) が素数である場合:
このとき、 は のいずれとも異なる新たな素数であることになり、仮定に矛盾します。
(2) が合成数である場合:
は合成数なので、少なくとも1つの素数 で割り切れるはずです。
ここで、 が のいずれかであると仮定すると、 は を割り切ります。
また、 は を割り切るので、 も割り切る必要があります。
しかし、これは が素数であることに矛盾します (1は素数で割り切れない)。
したがって、 は のいずれとも異なる素数であることになり、これも仮定に矛盾します。
いずれの場合でも、素数が有限個であるという仮定から矛盾が生じます。
したがって、素数は無限に存在します。
3. 最終的な答え
素数は無限に存在する。