$\sqrt{5}$ が有理数でないことを背理法で証明する問題です。空欄を埋めて証明を完成させます。

数論背理法無理数平方根有理数
2025/3/27

1. 問題の内容

5\sqrt{5} が有理数でないことを背理法で証明する問題です。空欄を埋めて証明を完成させます。

2. 解き方の手順

まず、5\sqrt{5} が有理数であると仮定します。すると、5=qp\sqrt{5} = \frac{q}{p} (p, qは互いに素な正の整数)と表せます。両辺を2乗すると、5=q2p25 = \frac{q^2}{p^2} となり、5p2=q25p^2 = q^2 ... (1) が得られます。
* q2q^2 は5の倍数である。
ここで、q=5s+tq = 5s + t とおきます。ただし、ssは0以上の整数、ttは5未満の0以上の整数である。
q2=(5s+t)2=25s2+10st+t2q^2 = (5s + t)^2 = 25s^2 + 10st + t^2
q2=5×5s2+2×5st+t2q^2 = 5 \times 5s^2 + 2 \times 5 st + t^2
* このとき、q2=25s2+10st+t2q^2 = 25s^2 + 10st + t^2 となる。
したがって、q2q^2が5の倍数であるためには、0t<50 \le t < 5なので、t=0t = 0でなければなりません。
* t=0t=0でなければならない。
このことから、q=5sq = 5s ... (2) となります。(2)を(1)に代入すると、5p2=(5s)2=25s25p^2 = (5s)^2 = 25s^2、よって、p2=5s2p^2 = 5s^2となります。
* p2=5s2p^2 = 5s^2
すると、上と同様にしてppは5の倍数となる。これはp,qが互いに素であるという条件に矛盾するため、5\sqrt{5}は有理数ではない。

3. 最終的な答え

* 1: 5
* 2: 5
* 3: 25
* 4: 10
* 5: 2
* 6: +
* 7: 0
* 8: 5
* 9: 5
* 10: 5

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