4桁の自然数 $n$ の千の位、百の位、十の位、一の位の数字をそれぞれ $a, b, c, d$ とする。 (1) $a > b > c > d$ を満たす $n$ は何個あるか。 (2) $a < b < c < d$ を満たす $n$ は何個あるか。
2025/6/8
1. 問題の内容
4桁の自然数 の千の位、百の位、十の位、一の位の数字をそれぞれ とする。
(1) を満たす は何個あるか。
(2) を満たす は何個あるか。
2. 解き方の手順
(1)
はすべて異なる数字であり、 であるから、0から9までの10個の数字から4個の数字を選ぶ組み合わせを考えればよい。選んだ4つの数字を大きい順に に割り当てれば条件を満たす。
したがって、求める個数は で計算できる。
(2)
はすべて異なる数字であり、 であるから、0から9までの10個の数字から4個の数字を選ぶ組み合わせを考えればよい。ただし、千の位である は0であってはいけないので、まず1から9までの9個の数字から4個の数字を選ぶ組み合わせを考える。
はそれぞれ異なる数字なので0から9の中から4つの数字を選べば、小さい順にa,b,c,dに割り当てることができる。
しかしを満たすとき、aは0でも良いが、aが0の場合とそうでない場合に分けて考えよう。
(i) aが0の場合
を満たすとき、b,c,dは1~9の9個から3つ選べば良い。
その選び方は、
(ii) aが0でない場合
a,b,c,dは1から9までの9個の数字から4個を選べば良い。
その選び方は、
求める総数は、(i)+(ii) = 84 + 126 = 210通りである。
別解:
は0から9までの数字だが、になる場合があるので、まず1から9までの9個の数字から4個を選ぶ組み合わせを考える。
はすべて異なる数字であるから、 を満たすように並べることができる。
もし、 が 0 であれば、 は4桁の自然数にはならないので、 である必要がある。
のうち、0を含む場合と含まない場合を分けて考える。
0を含む場合、1から9までの9個の数字から3個を選び、選んだ3個の数字に0を加えた4つの数字を小さい順に に割り当てれば良いので、 通り。
0を含まない場合、1から9までの9個の数字から4個を選び、選んだ4つの数字を小さい順に に割り当てれば良いので、 通り。
したがって、求める個数は
3. 最終的な答え
(1) 210個
(2) 126個