行列が正則かどうかを調べるには、行列式を計算します。行列式が 0 でなければ正則であり、逆行列が存在します。逆行列が存在する場合は、掃き出し法などを用いて逆行列を求めます。
(1) 行列 A について
まず、行列 A の行列式を計算します。
det(A)=0⋅(3⋅0−1⋅0)−5⋅(1⋅0−1⋅1)+2⋅(1⋅0−1⋅3)=0−5⋅(−1)+2⋅(−3)=5−6=−1 det(A)=−1=0 なので、行列 A は正則です。 次に、A の逆行列を掃き出し法で求めます。
011530210∣∣∣100010001→110035012∣∣∣001010100→100035012∣∣∣0010101−10→100030011∣∣∣00301−51−13→100030001∣∣∣0−3306−51−43→100010001∣∣∣0−1302−51−4/33 したがって、A−1=0−1302−51−4/33=0−1302−51−4/33 (2) 行列 B について
まず、行列 B の行列式を計算します。
det(B)=4⋅((−1)⋅(−3)−(−3)⋅(−1))−(−1)⋅(4⋅(−3)−(−3)⋅3)+(−4)⋅(4⋅(−1)−(−1)⋅3)=4⋅(3−3)+1⋅(−12+9)−4⋅(−4+3)=4⋅0+1⋅(−3)−4⋅(−1)=0−3+4=1 det(B)=1=0 なので、行列 B は正則です。 次に、B の逆行列を掃き出し法で求めます。
443−1−1−1−4−3−3∣∣∣100010001→403−10−1−41−3∣∣∣1−10010001→403−10−1010∣∣∣−3−1−3413001→100010001∣∣∣03−11−31−110 B−1=03−11−31−140