## 1. 問題の内容

代数学式の計算条件付き計算対称式
2025/6/8
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1. 問題の内容

(1) 実数 a,b,ca, b, ca+b+c=0a+b+c=0 および abc0abc \neq 0 を満たすとき、a(1b+1c)+b(1c+1a)+c(1a+1b)a(\frac{1}{b}+\frac{1}{c})+b(\frac{1}{c}+\frac{1}{a})+c(\frac{1}{a}+\frac{1}{b}) の値を求めよ。
(2) y+zx=z+xy=x+yz\frac{y+z}{x}=\frac{z+x}{y}=\frac{x+y}{z} が成り立つとき、この式の値を、x+y+z0x+y+z \neq 0 の場合と x+y+z=0x+y+z = 0 の場合に分けて求めよ。
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2. 解き方の手順

**(1)**
与えられた式を展開します。
a(1b+1c)+b(1c+1a)+c(1a+1b)=ab+ac+bc+ba+ca+cba(\frac{1}{b}+\frac{1}{c})+b(\frac{1}{c}+\frac{1}{a})+c(\frac{1}{a}+\frac{1}{b}) = \frac{a}{b} + \frac{a}{c} + \frac{b}{c} + \frac{b}{a} + \frac{c}{a} + \frac{c}{b}
この式を整理すると、
ab+ac+bc+ba+ca+cb=a(ac+ab)+b(ba+bc)+c(cb+ca)abc=a2c+a2b+b2a+b2c+c2b+c2aabc\frac{a}{b} + \frac{a}{c} + \frac{b}{c} + \frac{b}{a} + \frac{c}{a} + \frac{c}{b} = \frac{a(a c + a b) + b(b a + b c) + c(c b + c a)}{abc} = \frac{a^2c + a^2b + b^2a + b^2c + c^2b + c^2a}{abc}
分子を整理すると、
a2c+a2b+b2a+b2c+c2b+c2a=(a+b+c)(ab+bc+ca)3abca^2c + a^2b + b^2a + b^2c + c^2b + c^2a = (a+b+c)(ab+bc+ca) - 3abc
与えられた条件 a+b+c=0a+b+c=0 より、
(a+b+c)(ab+bc+ca)3abc=0(ab+bc+ca)3abc=3abc(a+b+c)(ab+bc+ca) - 3abc = 0(ab+bc+ca) - 3abc = -3abc
したがって、
a2c+a2b+b2a+b2c+c2b+c2aabc=3abcabc=3\frac{a^2c + a^2b + b^2a + b^2c + c^2b + c^2a}{abc} = \frac{-3abc}{abc} = -3
**(2)**
y+zx=z+xy=x+yz=k\frac{y+z}{x}=\frac{z+x}{y}=\frac{x+y}{z} = k とおく。
すると、
y+z=kxy+z = kx
z+x=kyz+x = ky
x+y=kzx+y = kz
これらの式を全て足し合わせると、
2(x+y+z)=k(x+y+z)2(x+y+z) = k(x+y+z)
**[1] x+y+z0x+y+z \neq 0 のとき**
k=2k = 2
したがって、y+zx=z+xy=x+yz=2\frac{y+z}{x}=\frac{z+x}{y}=\frac{x+y}{z} = 2
**[2] x+y+z=0x+y+z = 0 のとき**
x+y=zx+y = -z
y+z=xy+z = -x
z+x=yz+x = -y
したがって、
y+zx=xx=1\frac{y+z}{x}=\frac{-x}{x} = -1
z+xy=yy=1\frac{z+x}{y}=\frac{-y}{y} = -1
x+yz=zz=1\frac{x+y}{z}=\frac{-z}{z} = -1
よって、y+zx=z+xy=x+yz=1\frac{y+z}{x}=\frac{z+x}{y}=\frac{x+y}{z} = -1
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3. 最終的な答え

(1) -3
(2) x+y+z0x+y+z \neq 0 のとき、2
 x+y+z=0x+y+z = 0 のとき、-1

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