辺の長さが1の正三角形OABにおいて、$\vec{OP} = s\vec{OA} + t\vec{OB}$とする。定数s, tが次の条件を満たすとき、点Pの存在する範囲の面積をそれぞれ求めよ。 (1) $0 \le s+t \le \frac{1}{2}$, $s \ge 0$, $t \ge 0$ (2) $0 \le 2s+t \le 1$, $s \ge 0$, $t \ge 0$

幾何学ベクトル面積正三角形線形代数
2025/6/8

1. 問題の内容

辺の長さが1の正三角形OABにおいて、OP=sOA+tOB\vec{OP} = s\vec{OA} + t\vec{OB}とする。定数s, tが次の条件を満たすとき、点Pの存在する範囲の面積をそれぞれ求めよ。
(1) 0s+t120 \le s+t \le \frac{1}{2}, s0s \ge 0, t0t \ge 0
(2) 02s+t10 \le 2s+t \le 1, s0s \ge 0, t0t \ge 0

2. 解き方の手順

(1) 0s+t120 \le s+t \le \frac{1}{2}, s0s \ge 0, t0t \ge 0について考える。
s+t=ks+t = kとおくと、t=s+kt = -s+kとなる。ここで、0k120 \le k \le \frac{1}{2}である。
s0s \ge 0, t0t \ge 0より、0sk0 \le s \le kである。
k=0k=0のとき、点Pは原点Oに一致する。
k=12k=\frac{1}{2}のとき、点Pは線分OAの中点と線分OBの中点を結ぶ線分上を動く。
したがって、点Pの存在する範囲は、三角形OABと相似な三角形で、相似比が12\frac{1}{2}の三角形になる。
正三角形OABの面積は34\frac{\sqrt{3}}{4}であるから、点Pの存在する範囲の面積は14×34=316\frac{1}{4} \times \frac{\sqrt{3}}{4} = \frac{\sqrt{3}}{16}となる。
(2) 02s+t10 \le 2s+t \le 1, s0s \ge 0, t0t \ge 0について考える。
2s+t=k2s+t = kとおくと、t=2s+kt = -2s+kとなる。ここで、0k10 \le k \le 1である。
s0s \ge 0, t0t \ge 0より、0sk20 \le s \le \frac{k}{2}である。
k=0k=0のとき、点Pは原点Oに一致する。
k=1k=1のとき、t=2s+1t = -2s+1となる。
s=0s=0のとき、t=1t=1となり、点Pは点Bに一致する。
t=0t=0のとき、s=12s=\frac{1}{2}となり、点Pは線分OAの中点に一致する。
点Pの存在する範囲は、O, B, 線分OAの中点を頂点とする三角形である。
この三角形の面積は、正三角形OABの面積の12\frac{1}{2}倍である。
したがって、点Pの存在する範囲の面積は12×34=38\frac{1}{2} \times \frac{\sqrt{3}}{4} = \frac{\sqrt{3}}{8}となる。

3. 最終的な答え

(1) 316\frac{\sqrt{3}}{16}
(2) 38\frac{\sqrt{3}}{8}

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