(1) E(2X+Y)を求める まず、Xの確率分布を考えます。Aの袋から2個取り出すとき、赤玉の個数は0, 1, 2個のいずれかです。それぞれの確率を計算します。
* X=0 (赤玉0個): 白玉6個から2個選ぶ確率。
P(X=0)=9C26C2=3615=125 * X=1 (赤玉1個): 白玉6個から1個、赤玉3個から1個選ぶ確率。
P(X=1)=9C26C1×3C1=366×3=3618=21 * X=2 (赤玉2個): 赤玉3個から2個選ぶ確率。
P(X=2)=9C23C2=363=121 したがって、Xの期待値は
E(X)=0×125+1×21+2×121=0+21+61=63+1=64=32 次に、Yの確率分布を考えます。Bの袋から1個取り出すとき、赤玉の個数は0個または1個です。
* Y=0 (赤玉0個): 白玉3個から1個選ぶ確率。
P(Y=0)=93=31 * Y=1 (赤玉1個): 赤玉6個から1個選ぶ確率。
P(Y=1)=96=32 したがって、Yの期待値は
E(Y)=0×31+1×32=32 期待値の線形性より
E(2X+Y)=2E(X)+E(Y)=2×32+32=34+32=36=2 (2) V(2X+Y)を求める XとYは独立なので、V(aX+bY)=a2V(X)+b2V(Y)が成り立ちます。 V(2X+Y)=4V(X)+V(Y) Xの分散を求める。
E(X2)=02×125+12×21+22×121=0+21+124=126+4=1210=65 V(X)=E(X2)−(E(X))2=65−(32)2=65−94=1815−8=187 Yの分散を求める。
E(Y2)=02×31+12×32=32 V(Y)=E(Y2)−(E(Y))2=32−(32)2=32−94=96−4=92 したがって
V(2X+Y)=4V(X)+V(Y)=4×187+92=914+92=916 XとYは独立なので、E(XY)=E(X)E(Y)が成り立ちます。 したがって
E(XY)=E(X)E(Y)=32×32=94