関数 $y = ax^2 + bx + c$ のグラフが与えられたとき、以下の問いに答える問題です。 (1) $a, b, c$ の符号を答える。 (2) $a, c$ の値を固定し、$b$ の値のみを変化させたとき、以下のうち変わらないものをすべて選び、理由を説明する。 ① 放物線と $x$ 軸との共有点の個数 ② 放物線の頂点の $x$ 座標の符号 ③ 放物線の頂点の $y$ 座標の符号

代数学二次関数放物線グラフ符号頂点判別式
2025/6/8

1. 問題の内容

関数 y=ax2+bx+cy = ax^2 + bx + c のグラフが与えられたとき、以下の問いに答える問題です。
(1) a,b,ca, b, c の符号を答える。
(2) a,ca, c の値を固定し、bb の値のみを変化させたとき、以下のうち変わらないものをすべて選び、理由を説明する。
① 放物線と xx 軸との共有点の個数
② 放物線の頂点の xx 座標の符号
③ 放物線の頂点の yy 座標の符号

2. 解き方の手順

(1)
* aa の符号:グラフは上に凸なので、aa は負である。したがって、a<0a < 0
* cc の符号:グラフと yy 軸との交点の yy 座標は cc であり、グラフより yy 軸との交点の yy 座標は正である。したがって、c>0c > 0
* bb の符号:放物線の軸は x=b2ax = -\frac{b}{2a} で与えられる。グラフより、軸は x>0x > 0 の範囲にある。a<0a < 0 なので、b2a>0-\frac{b}{2a} > 0 を満たすためには、b<0b < 0 でなければならない。したがって、b<0b < 0
(2)
* a,ca, c を固定して bb のみを変化させた場合、放物線の軸の位置と頂点の yy 座標が変化する。
* 頂点の xx 座標は x=b2ax = -\frac{b}{2a} であり、bb の値に依存して変化するので、②は変わる。
* 頂点の yy 座標は y=cb24ay = c - \frac{b^2}{4a} であり、bb の値に依存して変化するので、③も変わる。
* 放物線と xx 軸との共有点の個数は、判別式 D=b24acD = b^2 - 4ac によって決まる。bb の値を変化させると DD の符号も変化するので、共有点の個数も変わる。したがって、①も変わる。
* したがって、変わらないものはない。

3. 最終的な答え

(1)
a<0a < 0
b<0b < 0
c>0c > 0
(2) 変わらないもの:なし
理由:bb の値を変化させると、判別式 D=b24acD=b^2-4ac の符号、頂点の xx 座標 x=b2ax = -\frac{b}{2a}、頂点の yy 座標 y=cb24ay = c - \frac{b^2}{4a} が全て変化するため。

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