対数方程式 $\log_3(2x-1) + \log_3(x+3) = 2$ を解きます。

代数学対数対数方程式対数不等式二次方程式不等式
2025/6/8
## (3) の問題

1. 問題の内容

対数方程式 log3(2x1)+log3(x+3)=2\log_3(2x-1) + \log_3(x+3) = 2 を解きます。

2. 解き方の手順

* 対数の性質を用いて、左辺をまとめます。 loga(b)+loga(c)=loga(bc)\log_a(b) + \log_a(c) = \log_a(bc) を用いると、
log3(2x1)+log3(x+3)=log3((2x1)(x+3))\log_3(2x-1) + \log_3(x+3) = \log_3((2x-1)(x+3))
したがって、与えられた方程式は
log3((2x1)(x+3))=2\log_3((2x-1)(x+3)) = 2
となります。
* 対数の定義から、y=loga(x)y = \log_a(x) ならば x=ayx = a^y であることを利用して、対数を外します。
(2x1)(x+3)=32=9(2x-1)(x+3) = 3^2 = 9
* 展開して整理します。
2x2+6xx3=92x^2 + 6x - x - 3 = 9
2x2+5x12=02x^2 + 5x - 12 = 0
* 二次方程式を解きます。因数分解すると
(2x3)(x+4)=0(2x-3)(x+4) = 0
よって、x=32x = \frac{3}{2} または x=4x = -4
* 対数の中身が正である条件を確認します。log3(2x1)\log_3(2x-1) が存在するためには、2x1>02x-1 > 0 すなわち x>12x > \frac{1}{2} である必要があります。また、log3(x+3)\log_3(x+3) が存在するためには、x+3>0x+3 > 0 すなわち x>3x > -3 である必要があります。したがって、x>12x > \frac{1}{2} を満たす必要があります。
* x=32x = \frac{3}{2}x>12x > \frac{1}{2} を満たしますが、x=4x = -4 は満たしません。

3. 最終的な答え

x=32x = \frac{3}{2}
## (4) の問題

1. 問題の内容

対数不等式 log2(x1)log4(5x9)\log_2(x-1) \geq \log_4(5x-9) を解きます。

2. 解き方の手順

* 対数の底を揃えるために、底の変換公式 logab=logcblogca\log_a b = \frac{\log_c b}{\log_c a} を用います。log4(5x9)=log2(5x9)log24=log2(5x9)2\log_4(5x-9) = \frac{\log_2(5x-9)}{\log_2 4} = \frac{\log_2(5x-9)}{2} となります。したがって、与えられた不等式は
log2(x1)12log2(5x9)\log_2(x-1) \geq \frac{1}{2} \log_2(5x-9)
となります。
* 両辺に 2 をかけます。
2log2(x1)log2(5x9)2\log_2(x-1) \geq \log_2(5x-9)
* 対数の性質を用いて、左辺をまとめます。 nloga(b)=loga(bn)n \log_a(b) = \log_a(b^n) を用いると、
log2((x1)2)log2(5x9)\log_2((x-1)^2) \geq \log_2(5x-9)
* 対数の単調増加性から、真数部分の大小関係を比較することができます。
(x1)25x9(x-1)^2 \geq 5x-9
* 展開して整理します。
x22x+15x9x^2 - 2x + 1 \geq 5x - 9
x27x+100x^2 - 7x + 10 \geq 0
* 二次不等式を解きます。因数分解すると
(x2)(x5)0(x-2)(x-5) \geq 0
したがって、x2x \leq 2 または x5x \geq 5
* 対数の中身が正である条件を確認します。log2(x1)\log_2(x-1) が存在するためには、x1>0x-1 > 0 すなわち x>1x > 1 である必要があります。また、log4(5x9)\log_4(5x-9) が存在するためには、5x9>05x-9 > 0 すなわち x>95=1.8x > \frac{9}{5} = 1.8 である必要があります。したがって、x>95x > \frac{9}{5} を満たす必要があります。
* x2x \leq 2x>95x > \frac{9}{5} を満たす範囲は、95<x2\frac{9}{5} < x \leq 2 です。
* x5x \geq 5x>95x > \frac{9}{5} を満たす範囲は、x5x \geq 5 です。

3. 最終的な答え

95<x2\frac{9}{5} < x \leq 2 または x5x \geq 5

「代数学」の関連問題

数列$\{a_n\}$が漸化式$a_1 = 1$, $a_{k+1} = 3a_k + (k+1)3^k$ ($k=1, 2, 3, \dots$)で定義されるとき、$a_n = \frac{n(n+...

数列漸化式数学的帰納法
2025/6/9

与えられた7つの行列の行列式を計算してください。

行列式行列
2025/6/9

与えられた数式 $8x^2 - 72$ を解き、解を求める問題です。つまり、$8x^2 - 72 = 0$ となる $x$ の値を求めます。

二次方程式因数分解方程式解の公式
2025/6/9

与えられた7つの行列の行列式をそれぞれ計算します。

線形代数行列式行列
2025/6/9

二次不等式 $x^2 - 6x + 10 > 0$ を解きます。

二次不等式平方完成不等式
2025/6/9

与えられた4つの命題の真偽を判定し、偽である場合は反例を示す問題です。 (1) 複素数 $a$ の実部と虚部が共に正ならば、$a^2$ の虚部は正である。 (2) $xy = xz$ かつ $x \n...

命題真偽判定複素数実数反例
2025/6/9

与えられた不等式 $x^2 - 4x + 4 \ge 0$ を証明します。

不等式因数分解二次不等式証明
2025/6/9

与えられた式 $4x^2 - 16$ を因数分解する。

因数分解二次式共通因数
2025/6/9

問題は、線形代数学に関するもので、以下の4つの問題で構成されています。 * 問題1:ベクトルの外積を計算する。 * 問題2:行列の積、行列とベクトルの積、ベクトルの転置とベクトルの積を計算する...

線形代数学ベクトル外積行列行列積転置連立一次方程式階数行列式正則行列証明
2025/6/9

与えられた二次式 $x^2 + 5x + 4$ を因数分解しなさい。また、おそらく与えられた式は$x^2+5x+4 = 0$であり、この二次方程式を解く必要がある。画像から、この方程式を解くためのヒン...

二次方程式因数分解解の公式
2025/6/9