直角三角形ABCがあり、$AB = 10$ cm, $BC = 8$ cm, $AC = 6$ cmである。点PはBを出発して辺BA, AC上をBからCまで動く。点PがBから$x$ cm動いたときの三角形PBCの面積を$y$ cm$^2$とする。以下の問いに答える。 (1) 点PがBから5 cm動いたときの三角形PBCの面積を求めよ。 (2) $x$と$y$の関係を表すグラフをかけ。 (3) 三角形PBCの面積が20 cm$^2$となる$x$の値を全て求めよ。

幾何学三角形面積関数グラフ
2025/6/8

1. 問題の内容

直角三角形ABCがあり、AB=10AB = 10 cm, BC=8BC = 8 cm, AC=6AC = 6 cmである。点PはBを出発して辺BA, AC上をBからCまで動く。点PがBからxx cm動いたときの三角形PBCの面積をyy cm2^2とする。以下の問いに答える。
(1) 点PがBから5 cm動いたときの三角形PBCの面積を求めよ。
(2) xxyyの関係を表すグラフをかけ。
(3) 三角形PBCの面積が20 cm2^2となるxxの値を全て求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
点PがBから5cm動いたとき、BP=5BP = 5 cmである。
三角形PBCの面積yyは、底辺をBC、高さをBPとみなして求めることができる。
ただし、点Pが辺BA上にある場合に限る。
面積yyは、
y=12×BC×BP×sinBy = \frac{1}{2} \times BC \times BP \times \sin{\angle B}
である。sinB\sin{\angle B}ACAB=610=35\frac{AC}{AB} = \frac{6}{10} = \frac{3}{5}と求められる。
よって、y=12×8×5×35=12y = \frac{1}{2} \times 8 \times 5 \times \frac{3}{5} = 12 cm2^2
BP=x=5BP = x = 5 cmは、AB=10AB = 10 cmより、0x100 \le x \le 10を満たすので、この結果は有効である。
(2)
点Pが辺BA上にあるとき (0x100 \le x \le 10), y=12×8×x×35=125xy = \frac{1}{2} \times 8 \times x \times \frac{3}{5} = \frac{12}{5}x
点Pが辺AC上にあるとき (10x1610 \le x \le 16), 点PがBからxx cm移動した場合、BCを底辺としたときの高さhを求める。
このとき、x=10+(x10)x = 10 + (x-10)であり、AP=x10AP = x-10である。C=90\angle C = 90^\circ
PC=ACAP=6(x10)=16xPC = AC - AP = 6 - (x-10) = 16 - x
面積yyは、
y=12×BC×hy = \frac{1}{2} \times BC \times h
y=12×(6(x10))×8=4(16x)=644xy = \frac{1}{2} \times (6- (x-10))\times 8 = 4(16-x) = 64 - 4x
となる。
グラフは、0x100 \le x \le 10 のとき、y=125xy = \frac{12}{5}xの直線
10x1610 \le x \le 16 のとき、y=644xy = 64 - 4xの直線
になる。
x=0x=0のとき、y=0y=0
x=10x=10のとき、y=24y=24
x=16x=16のとき、y=0y=0
これらの点を結ぶ。
(3)
三角形PBCの面積が20 cm2^2となるxxの値を求める。
0x100 \le x \le 10のとき、
125x=20\frac{12}{5}x = 20
x=20×512=10012=253x = \frac{20 \times 5}{12} = \frac{100}{12} = \frac{25}{3}
10x1610 \le x \le 16のとき、
644x=2064 - 4x = 20
4x=444x = 44
x=11x = 11
2538.33\frac{25}{3} \approx 8.33なので、0x100 \le x \le 10を満たす。
x=11x=11も、10x1610 \le x \le 16を満たす。

3. 最終的な答え

(1) 12 cm2^2
(2) グラフは省略
(3) x=253,11x = \frac{25}{3}, 11

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