この極限を求めるために、はさみうちの原理(squeeze theorem)を使用します。
まず、コサイン関数の値域は −1≤cos(θ)≤1 であることを利用します。 したがって、
−1≤cos(x21)≤1 が成り立ちます。
次に、この不等式の各辺に x を掛けます。ただし、x が正か負かで不等号の向きが変わることに注意が必要です。しかし、x→0 の極限を考えるので、十分小さい x について考えればよく、正の場合と負の場合を分けて考えなくても、両側から0に近づくことを考えればよいです。 −x≤xcos(x21)≤x −x≥xcos(x21)≥x いずれの場合も、x→0 を考えると、 limx→0(−x)=0 であり、limx→0x=0 です。 したがって、はさみうちの原理より、
x→0limxcos(x21)=0