$0^\circ \leq \theta < 360^\circ$ のとき、次の方程式を解きなさい: $\sin \theta + \sqrt{3} \cos \theta = -1$ 答えは小さい順に2つ $\theta = $ (1)°,(2)° で答える。

解析学三角関数方程式三角関数の合成
2025/3/27

1. 問題の内容

0θ<3600^\circ \leq \theta < 360^\circ のとき、次の方程式を解きなさい:
sinθ+3cosθ=1\sin \theta + \sqrt{3} \cos \theta = -1
答えは小さい順に2つ θ=\theta = (1)°,(2)° で答える。

2. 解き方の手順

与えられた方程式 sinθ+3cosθ=1\sin \theta + \sqrt{3} \cos \theta = -1 を合成関数の形に変形します。
左辺を Rsin(θ+α)R \sin(\theta + \alpha) の形に変形するために、 RRα\alpha を求めます。
Rsin(θ+α)=R(sinθcosα+cosθsinα)=(Rcosα)sinθ+(Rsinα)cosθR \sin(\theta + \alpha) = R(\sin \theta \cos \alpha + \cos \theta \sin \alpha) = (R \cos \alpha) \sin \theta + (R \sin \alpha) \cos \theta
sinθ+3cosθ=(Rcosα)sinθ+(Rsinα)cosθ\sin \theta + \sqrt{3} \cos \theta = (R \cos \alpha) \sin \theta + (R \sin \alpha) \cos \theta と比較すると、
Rcosα=1R \cos \alpha = 1
Rsinα=3R \sin \alpha = \sqrt{3}
したがって、
R2=(Rcosα)2+(Rsinα)2=12+(3)2=1+3=4R^2 = (R \cos \alpha)^2 + (R \sin \alpha)^2 = 1^2 + (\sqrt{3})^2 = 1 + 3 = 4
R=2R = 2 (ただし、R>0R > 0
cosα=12\cos \alpha = \frac{1}{2}
sinα=32\sin \alpha = \frac{\sqrt{3}}{2}
となる α\alphaα=60\alpha = 60^\circ
したがって、与えられた方程式は次のように書き換えられます。
2sin(θ+60)=12 \sin(\theta + 60^\circ) = -1
sin(θ+60)=12\sin(\theta + 60^\circ) = -\frac{1}{2}
ここで、0θ<3600^\circ \leq \theta < 360^\circ なので、60θ+60<42060^\circ \leq \theta + 60^\circ < 420^\circ です。
sinx=12\sin x = -\frac{1}{2} を満たす xx は、第3象限と第4象限にあります。
x=210x = 210^\circ または x=330x = 330^\circ
θ+60=210\theta + 60^\circ = 210^\circ のとき、θ=21060=150\theta = 210^\circ - 60^\circ = 150^\circ
θ+60=330\theta + 60^\circ = 330^\circ のとき、θ=33060=270\theta = 330^\circ - 60^\circ = 270^\circ
したがって、方程式の解は θ=150\theta = 150^\circθ=270\theta = 270^\circ です。

3. 最終的な答え

(1) 150
(2) 270

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