問題8-4: 関数 $y = \frac{\log x}{x}$ ($x > 0$)の増減を調べ、$100^{101}$ と $101^{100}$ の大小を判定します。 問題8-5: $a < b < c$ のとき、$\frac{e^b - e^a}{b - a} < \frac{e^c - e^b}{c - b}$ を平均値の定理を用いて示す。
2025/6/9
1. 問題の内容
問題8-4:
関数 ()の増減を調べ、 と の大小を判定します。
問題8-5:
のとき、 を平均値の定理を用いて示す。
2. 解き方の手順
問題8-4:
(1) 関数の微分:
を微分します。
(2) 増減の判定:
となる を求めます。
より、 となり、。
したがって、。
のとき、 なので、 は増加します。
のとき、 なので、 は減少します。
(3) 大小の判定:
とおきます。
と の大小を比較するために、両辺の対数をとります。
と の大小を比較します。
と を比較します。
とおくと、 です。
で は減少するので、 となります。
したがって、。
よって、。
問題8-5:
(1) 平均値の定理の適用:
関数 を考えます。
区間 において平均値の定理より、ある が存在して、
区間 において平均値の定理より、ある が存在して、
(2) 大小比較:
より、。
したがって、。
。
(3) 結論:
が成り立つ。
3. 最終的な答え
問題8-4:
関数 は、 で増加し、 で減少します。
問題8-5:
(証明終わり)