次の関数を微分せよ。 (4) $s = \frac{2}{t^3} + \frac{2t-1}{t+1}$

解析学微分関数の微分商の微分公式分数式
2025/6/9

1. 問題の内容

次の関数を微分せよ。
(4) s=2t3+2t1t+1s = \frac{2}{t^3} + \frac{2t-1}{t+1}

2. 解き方の手順

与えられた関数 sstt で微分します。
まず、それぞれの項を個別に微分します。
第1項 2t3\frac{2}{t^3} の微分は、
ddt(2t3)=ddt(2t3)=2(3)t4=6t4\frac{d}{dt} \left( \frac{2}{t^3} \right) = \frac{d}{dt} \left( 2t^{-3} \right) = 2(-3)t^{-4} = -\frac{6}{t^4}
第2項 2t1t+1\frac{2t-1}{t+1} の微分は、商の微分公式 ddt(uv)=uvuvv2\frac{d}{dt} \left( \frac{u}{v} \right) = \frac{u'v - uv'}{v^2} を使います。
u=2t1u = 2t-1v=t+1v = t+1 とすると、 u=2u' = 2v=1v' = 1 なので、
ddt(2t1t+1)=2(t+1)(2t1)(1)(t+1)2=2t+22t+1(t+1)2=3(t+1)2\frac{d}{dt} \left( \frac{2t-1}{t+1} \right) = \frac{2(t+1) - (2t-1)(1)}{(t+1)^2} = \frac{2t+2 - 2t + 1}{(t+1)^2} = \frac{3}{(t+1)^2}
したがって、
dsdt=ddt(2t3+2t1t+1)=6t4+3(t+1)2\frac{ds}{dt} = \frac{d}{dt} \left( \frac{2}{t^3} + \frac{2t-1}{t+1} \right) = -\frac{6}{t^4} + \frac{3}{(t+1)^2}
通分してまとめます。
dsdt=6(t+1)2+3t4t4(t+1)2=6(t2+2t+1)+3t4t4(t+1)2=6t212t6+3t4t4(t+1)2=3t46t212t6t4(t+1)2\frac{ds}{dt} = \frac{-6(t+1)^2 + 3t^4}{t^4(t+1)^2} = \frac{-6(t^2 + 2t + 1) + 3t^4}{t^4(t+1)^2} = \frac{-6t^2 - 12t - 6 + 3t^4}{t^4(t+1)^2} = \frac{3t^4 - 6t^2 - 12t - 6}{t^4(t+1)^2}

3. 最終的な答え

dsdt=3t46t212t6t4(t+1)2\frac{ds}{dt} = \frac{3t^4 - 6t^2 - 12t - 6}{t^4(t+1)^2}
あるいは
dsdt=6t4+3(t+1)2\frac{ds}{dt} = -\frac{6}{t^4} + \frac{3}{(t+1)^2}

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