xとyが実数であるとき、以下の各命題において、左側の条件が右側の条件であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、または必要条件でも十分条件でもないかを判断し、それぞれア、イ、ウ、エの記号で答える問題です。

代数学命題必要条件十分条件必要十分条件不等式
2025/6/9

1. 問題の内容

xとyが実数であるとき、以下の各命題において、左側の条件が右側の条件であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、または必要条件でも十分条件でもないかを判断し、それぞれア、イ、ウ、エの記号で答える問題です。

2. 解き方の手順

(1) x=2x = 2x25x+6=0x^2 - 5x + 6 = 0 であるための条件:
x25x+6=(x2)(x3)=0x^2 - 5x + 6 = (x-2)(x-3) = 0 なので、x=2x=2 または x=3x=3
x=2x=2 ならば x25x+6=0x^2 - 5x + 6 = 0 は真。
x25x+6=0x^2 - 5x + 6 = 0 ならば x=2x=2 は偽(x=3x=3の可能性がある)。
したがって、十分条件であるが必要条件ではない。答え:イ
(2) x0x \neq 0(x1)(x2)=0(x-1)(x-2) = 0 であるための条件:
(x1)(x2)=0(x-1)(x-2) = 0 ならば x=1x=1 または x=2x=2
x0x \neq 0 ならば (x1)(x2)=0(x-1)(x-2) = 0 は偽。
(x1)(x2)=0(x-1)(x-2) = 0 ならば x0x \neq 0 は真。
したがって、必要条件であるが十分条件ではない。答え:ア
(3) xy=1xy = 1x=1x = 1 であるための条件:
x=1x = 1 ならば xy=y=1xy = y = 1 であり、yy の値によって xy=1xy=1 が成り立つかどうかが変わる。
xy=1xy = 1 ならば x=1x=1 は偽(例:x=2x=2, y=12y=\frac{1}{2})。
x=1x=1 ならば xy=1xy = 1 は偽(例:x=1x=1, y=2y=2)。
したがって、必要条件でも十分条件でもない。答え:エ
(4) x=0|x| = 0x=0x = 0 であるための条件:
x=0|x| = 0 ならば x=0x=0 は真。
x=0x=0 ならば x=0|x| = 0 は真。
したがって、必要十分条件である。答え:ウ
(5) x=y=2x = y = 22xy=2y2=22x - y = 2y - 2 = 2 であるための条件:
x=y=2x = y = 2 ならば 2xy=2(2)2=22x - y = 2(2) - 2 = 2 かつ 2y2=2(2)2=22y - 2 = 2(2) - 2 = 2
したがって、x=y=2x = y = 2 ならば 2xy=2y2=22x - y = 2y - 2 = 2 は真。
2xy=2y2=22x - y = 2y - 2 = 2 ならば 2y=42y = 4 より y=2y = 2
2x2=22x - 2 = 2 より 2x=42x = 4 なので x=2x = 2
したがって、2xy=2y2=22x - y = 2y - 2 = 2 ならば x=y=2x = y = 2 は真。
したがって、必要十分条件である。答え:ウ
(6) 四角形ABCDがひし形であることは、四角形ABCDが正方形であるための条件:
四角形ABCDが正方形ならば、四角形ABCDはひし形である。
四角形ABCDがひし形ならば、四角形ABCDが正方形とは限らない(正方形はひし形の一種)。
したがって、必要条件であるが十分条件ではない。答え:ア

3. 最終的な答え

(1) イ
(2) ア
(3) エ
(4) ウ
(5) ウ
(6) ア

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