与えられた不等式 $2x + 3y > 0$ から、$x > 0$ または $y > 0$ が成り立つかどうかを考察する問題です。この主張が正しいかどうかを判断する必要があります。

代数学不等式論理反例
2025/6/9

1. 問題の内容

与えられた不等式 2x+3y>02x + 3y > 0 から、x>0x > 0 または y>0y > 0 が成り立つかどうかを考察する問題です。この主張が正しいかどうかを判断する必要があります。

2. 解き方の手順

この命題が常に成り立つわけではないことを示すために、反例を考えます。つまり、2x+3y>02x + 3y > 0 を満たすにもかかわらず、x0x \leq 0 かつ y0y \leq 0 となるような xxyy の値を見つけます。
例えば、x=1x = -1y=1y = 1 の場合を考えます。
このとき、2x+3y=2(1)+3(1)=2+3=1>02x + 3y = 2(-1) + 3(1) = -2 + 3 = 1 > 0 となります。
2x+3y>02x + 3y > 0 を満たしています。
しかし、x=10x = -1 \leq 0 かつ y=1>0y = 1 > 0 です。x>0x>0またはy>0y>0という条件を満たします。
次に、x=3x = -3y=2y = 2 の場合を考えます。
このとき、2x+3y=2(3)+3(2)=6+6=02x + 3y = 2(-3) + 3(2) = -6 + 6 = 0 となります。
2x+3y>02x + 3y > 0 を満たしていません。
2x+3y>02x + 3y > 0 を満たすように、xxyy をうまく選ぶ必要があります。
x=3x = -3の場合、2x+3y>02x + 3y > 0 より、
6+3y>0-6 + 3y > 0
3y>63y > 6
y>2y > 2
となるので、x=3x = -3y=3y = 3を試すと、
2x+3y=2(3)+3(3)=6+9=3>02x + 3y = 2(-3) + 3(3) = -6 + 9 = 3 > 0
x<0x < 0y>0y > 0 となるのでx>0x > 0またはy>0y > 0を満たします。
x=10x = -10の場合、2x+3y>02x + 3y > 0 より、
20+3y>0-20 + 3y > 0
3y>203y > 20
y>203=6.666...y > \frac{20}{3} = 6.666...
となるので、x=10x = -10y=7y = 7を試すと、
2x+3y=2(10)+3(7)=20+21=1>02x + 3y = 2(-10) + 3(7) = -20 + 21 = 1 > 0
x<0x < 0y>0y > 0 となるのでx>0x > 0またはy>0y > 0を満たします。
次に、x<0x < 0かつy<0y < 0となる例を考えてみます。
x=1x = -1とすると、2x+3y>02x + 3y > 0より
2+3y>0-2 + 3y > 0
3y>23y > 2
y>23y > \frac{2}{3}
したがって、xxyyがともに負になることはありません。
x=1x = -1, y=1y = 12x+3y>02x+3y > 0を満たしますが、x>0x>0ではありません。また、y>0y>0です。
反例として、x=1,y=1x=-1, y=1を選びます。このとき、2x+3y=2(1)+3(1)=1>02x+3y=2(-1)+3(1)=1>0であり、2x+3y>02x+3y>0を満たします。しかし、x=1<0x=-1<0であり、y=1>0y=1>0なので、x>0x>0またはy>0y>0を満たします。
そこで、x=2,y=2x=-2, y=2を選びます。このとき、2x+3y=2(2)+3(2)=2>02x+3y=2(-2)+3(2)=2>0であり、2x+3y>02x+3y>0を満たします。しかし、x=2<0x=-2<0であり、y=2>0y=2>0なので、x>0x>0またはy>0y>0を満たします。
したがって、この命題は成り立ちません。

3. 最終的な答え

成り立たない

「代数学」の関連問題

$x > 0$ のとき、$2^x + 2^{-x} = 3$ が与えられています。このとき、$2^x - 2^{-x}$ の値を求め、根号を含む形で解答する場合は、根号の中に現れる自然数が最小となる形...

指数二次方程式解の公式根号
2025/6/9

$a>0$, $a^{2x} = 3$のとき、$(a^{4x} - a^{-4x}) \div (a^x - a^{-x})$の値を求めよ。

指数因数分解式の計算代入有理化
2025/6/9

$(\frac{1}{2})^x - (\frac{1}{2})^{-x} = 4$ のとき、$4^x + 4^{-x}$ の値を求めよ。

指数方程式式の計算変形
2025/6/9

$3^x - 3^{-x} = 1$ のとき、$9^x + 9^{-x}$ の値を求めよ。

指数方程式計算
2025/6/9

与えられた放物線と直線の共有点の有無を調べ、もし共有点が存在する場合は、その座標を求める問題です。具体的には、以下の3つの問題があります。 (1) 放物線 $y=x^2$ と直線 $y=4x-4$ (...

二次関数連立方程式判別式共有点放物線直線
2025/6/9

$2^x + 2^{-x} = 5$ のとき、$4^x + 4^{-x}$ の値を求めよ。

指数方程式式の計算
2025/6/9

与えられた数式を簡略化し、空欄に当てはまる数を求める問題です。ただし、$a > 0$ とします。

指数計算簡略化
2025/6/9

問題は、与えられた等式が成り立つように空欄を埋める問題です。 (1) $9^{\frac{4}{3}} = 9 \times \sqrt[3]{\boxed{ア}}$ (2) $4^{-\frac{1...

指数累乗根計算
2025/6/9

問題は、以下の2つの累乗根の式における空欄に当てはまる数を求める問題です。 (1) $\sqrt[5]{8} = 2^{\boxed{ア}}$ (2) $\sqrt[3]{54} = 3 \times...

累乗根指数法則素因数分解
2025/6/9

問題は、次の2つの式における空欄に当てはまる数を求める問題です。 (1) $\sqrt[5]{6} = 6^{\boxed{ア}}$ (2) $\sqrt[3]{16} = 2^{\boxed{イ}}...

指数根号計算
2025/6/9