三角形ABCにおいて、点Aから辺BCに下ろした垂線の足をDとする。 $\angle ACD = 45^\circ$, $\angle BAD = 30^\circ$, $AB = 8$cmである。 (1) $AD$と$AC$の長さを求めよ。 (2) 三角形$ABC$の面積を求めよ。

幾何学三角形直角三角形三角比面積辺の長さ
2025/6/9

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、点Aから辺BCに下ろした垂線の足をDとする。
ACD=45\angle ACD = 45^\circ, BAD=30\angle BAD = 30^\circ, AB=8AB = 8cmである。
(1) ADADACACの長さを求めよ。
(2) 三角形ABCABCの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) ADADACACの長さを求める。
三角形ABDABDは、ADB=90\angle ADB=90^\circ, BAD=30\angle BAD=30^\circ, AB=8AB = 8cmの直角三角形である。
三角比より、
AD=ABcos30=8×32=43AD = AB \cos 30^\circ = 8 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 4\sqrt{3} cm
BD=ABsin30=8×12=4BD = AB \sin 30^\circ = 8 \times \frac{1}{2} = 4 cm
三角形ACDACDは、ADC=90\angle ADC=90^\circ, ACD=45\angle ACD=45^\circの直角三角形である。
よって、CAD=1809045=45\angle CAD = 180^\circ - 90^\circ - 45^\circ = 45^\circ なので、三角形ACDACDは直角二等辺三角形である。
したがって、AD=CDAD = CD となる。
AD=43AD = 4\sqrt{3}cm なので、CD=43CD = 4\sqrt{3} cm
また、AC=AD2+CD2=(43)2+(43)2=2(43)2=2×16×3=96=46AC = \sqrt{AD^2 + CD^2} = \sqrt{(4\sqrt{3})^2 + (4\sqrt{3})^2} = \sqrt{2(4\sqrt{3})^2} = \sqrt{2 \times 16 \times 3} = \sqrt{96} = 4\sqrt{6} cm
(2) 三角形ABCABCの面積を求める。
BC=BD+CD=4+43BC = BD + CD = 4 + 4\sqrt{3} cm
したがって、三角形ABCABCの面積は、
12×BC×AD=12×(4+43)×43=2(4+43)3=83+8(3)=24+83\frac{1}{2} \times BC \times AD = \frac{1}{2} \times (4 + 4\sqrt{3}) \times 4\sqrt{3} = 2(4 + 4\sqrt{3})\sqrt{3} = 8\sqrt{3} + 8(3) = 24 + 8\sqrt{3} cm2^2

3. 最終的な答え

(1) AD=43AD = 4\sqrt{3} cm, AC=46AC = 4\sqrt{6} cm
(2) 三角形ABCABCの面積は、24+8324 + 8\sqrt{3} cm2^2

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