まず、振幅変調(AM)の式は以下の通りです。
fAM(t)=Vc{1+msin(ωmt)}sin(ωct) これを周波数領域に変換すると、以下のようになります。
F[fAM(t)]=−jπVc{δ(ω−ωc)−δ(ω+ωc)}−2πmVc{δ(ω−ωc−ωm)+δ(ω+ωc+ωm)}+2πmVc{δ(ω−ωc+ωm)+δ(ω+ωc−ωm)} ここで、
- 搬送波周波数 fc=1MHz (ωc=2πfc) - 情報周波数 fm=500Hz=0.5kHz (ωm=2πfm) 与えられたパラメータを代入すると、振幅は以下のようになります。
- 搬送波成分: πVc=2π - 上側帯波/下側帯波成分: 2πmVc=2π×0.2×2=0.2π したがって、周波数スペクトラムは以下の周波数成分に現れます。
- f=±fc=±1000kHz - f=±(fc+fm)=±(1000+0.5)kHz=±1000.5kHz - f=±(fc−fm)=±(1000−0.5)kHz=±999.5kHz これらの周波数成分において、以下の振幅を持ちます。
- ±1000kHz には振幅 π を持つデルタ関数が存在します。ただし、負の周波数成分については位相が反転します。 - ±999.5kHz と ±1000.5kHz には振幅 0.2π を持つデルタ関数が存在します。同様に、負の周波数成分については位相が反転します。