$0.4^n$ が小数第3位に初めて0でない数字が現れるような自然数 $n$ を全て求めよ。ただし、$\log_{10}2 = 0.3010$ とする。

数論対数不等式自然数指数
2025/6/9
## 問題7

1. 問題の内容

0.4n0.4^n が小数第3位に初めて0でない数字が現れるような自然数 nn を全て求めよ。ただし、log102=0.3010\log_{10}2 = 0.3010 とする。

2. 解き方の手順

小数第3位に初めて0でない数字が現れるということは、
0.010.4n<0.10.01 \le 0.4^n < 0.1
となることを意味する。
対数をとる前に、0.4 を既約分数にする。 0.4=410=250.4 = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}.
したがって、
0.01(25)n<0.10.01 \le (\frac{2}{5})^n < 0.1
底が10の対数をとる。
log100.01log10(25)n<log100.1\log_{10}0.01 \le \log_{10}(\frac{2}{5})^n < \log_{10}0.1
log10102nlog10(25)<log10101\log_{10}10^{-2} \le n\log_{10}(\frac{2}{5}) < \log_{10}10^{-1}
2n(log102log105)<1-2 \le n(\log_{10}2 - \log_{10}5) < -1
2n(log102log10102)<1-2 \le n(\log_{10}2 - \log_{10}\frac{10}{2}) < -1
2n(log102(log1010log102))<1-2 \le n(\log_{10}2 - (\log_{10}10 - \log_{10}2)) < -1
2n(log102(1log102))<1-2 \le n(\log_{10}2 - (1 - \log_{10}2)) < -1
2n(2log1021)<1-2 \le n(2\log_{10}2 - 1) < -1
log102=0.3010\log_{10}2 = 0.3010 より、
2n(2×0.30101)<1-2 \le n(2 \times 0.3010 - 1) < -1
2n(0.60201)<1-2 \le n(0.6020 - 1) < -1
2n(0.398)<1-2 \le n(-0.398) < -1
nn で割る際に不等号の向きが変わることに注意する。
20.398n>10.398\frac{-2}{-0.398} \ge n > \frac{-1}{-0.398}
20.398n>10.398\frac{2}{0.398} \ge n > \frac{1}{0.398}
10.3982.51\frac{1}{0.398} \approx 2.51
20.3985.02\frac{2}{0.398} \approx 5.02
2.51<n5.022.51 < n \le 5.02
したがって、 n=3,4,5n = 3, 4, 5

3. 最終的な答え

n=3,4,5n = 3, 4, 5

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