1. 問題の内容
は実数とする。命題「 が無理数ならば、 の少なくとも一方は無理数である」の真偽を調べる。
2. 解き方の手順
この命題の真偽を調べるために、背理法を用いる。
つまり、命題が偽であると仮定し、矛盾を導く。
命題が偽であると仮定すると、「 が無理数」であり、「 も も無理数ではない」となる。
も も無理数ではない、ということは、 も も有理数である、ということである。
と が有理数であると仮定すると、
, ( は整数、)と表せる。
このとき、 は
となる。 も も整数であり、 であるから、 は有理数である。
ところが、 は無理数であると仮定したので、 が有理数であるという結論と矛盾する。
したがって、仮定が誤りであり、もとの命題は真である。
3. 最終的な答え
真