1. 問題の内容
が奇数ならば、 と の少なくとも一方は奇数であることを証明する問題です。
2. 解き方の手順
この問題は、対偶を証明することで解決します。つまり、「 と が共に奇数でないならば、 は奇数でない(偶数である)」ことを示します。
と が共に奇数でない場合、次の3つの可能性があります。
1. $m$ と $n$ が共に偶数である。
2. $m$ が偶数で $n$ が奇数である。
3. $m$ が奇数で $n$ が偶数である。
それぞれのケースで が偶数になることを示します。
ケース1: と が共に偶数である場合
、 と表すことができます。
ここで、 と は整数です。
は4の倍数であり、したがって偶数です。
ケース2: が偶数で が奇数である場合
、 と表すことができます。
ここで、 と は整数です。
は奇数です。
ケース3: が奇数で が偶数である場合
、 と表すことができます。
ここで、 と は整数です。
は奇数です。
しかし、とが共に偶数の場合、は偶数になります。一方、が偶数でが奇数、または、が奇数でが偶数の場合、は奇数になります。従って、対偶法による証明はできません。
元の命題を直接証明します。 が奇数であると仮定します。もし、とがともに偶数ならば、とと表現できます。したがって、となり、は偶数となり、仮定と矛盾します。もし、とがともに奇数でないと仮定すると、この場合、が奇数になるためには、少なくともとのどちらか一方は奇数でなければなりません。
3. 最終的な答え
が奇数ならば、 と の少なくとも一方は奇数である。