整数 $a$ について、「$a^2 + 2$ が 3 の倍数ならば、$a$ は 3 の倍数ではない」ことを対偶を用いて証明する問題です。

数論整数の性質対偶倍数証明
2025/6/9

1. 問題の内容

整数 aa について、「a2+2a^2 + 2 が 3 の倍数ならば、aa は 3 の倍数ではない」ことを対偶を用いて証明する問題です。

2. 解き方の手順

元の命題「a2+2a^2 + 2 が 3 の倍数ならば、aa は 3 の倍数ではない」の対偶は、「aa が 3 の倍数ならば、a2+2a^2 + 2 は 3 の倍数ではない」です。
この対偶を証明します。
aa が 3 の倍数であるとき、a=3ka = 3kkk は整数)と表すことができます。
このとき、a2+2a^2 + 2
a2+2=(3k)2+2=9k2+2=3(3k2)+2a^2 + 2 = (3k)^2 + 2 = 9k^2 + 2 = 3(3k^2) + 2
となります。
3k23k^2 は整数なので、3(3k2)3(3k^2) は 3 の倍数です。したがって、3(3k2)+23(3k^2) + 2 は 3 の倍数に 2 を加えた数であり、3 の倍数ではありません。
したがって、「aa が 3 の倍数ならば、a2+2a^2 + 2 は 3 の倍数ではない」が証明されました。
対偶が真なので、元の命題「a2+2a^2 + 2 が 3 の倍数ならば、aa は 3 の倍数ではない」も真です。

3. 最終的な答え

整数 aa について、a2+2a^2 + 2 が 3 の倍数ならば、aa は 3 の倍数ではない。

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