$a$を定数とする。関数 $y = \frac{1}{2}x^3 - \frac{15}{4}x^2 + 8x + 5$ のグラフと直線 $y = 2x + a$ が共有点を3個もち、それらの $x$ 座標がすべて正の数となるような $a$ の値の範囲を求める。

解析学微分極値グラフ3次関数
2025/6/9

1. 問題の内容

aaを定数とする。関数 y=12x3154x2+8x+5y = \frac{1}{2}x^3 - \frac{15}{4}x^2 + 8x + 5 のグラフと直線 y=2x+ay = 2x + a が共有点を3個もち、それらの xx 座標がすべて正の数となるような aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

まず、2つの関数の交点の xx 座標を求めるために、方程式を立てる。
12x3154x2+8x+5=2x+a\frac{1}{2}x^3 - \frac{15}{4}x^2 + 8x + 5 = 2x + a
この方程式を整理する。
12x3154x2+6x+5a=0\frac{1}{2}x^3 - \frac{15}{4}x^2 + 6x + 5 - a = 0
両辺に4を掛けて、係数を整数にする。
2x315x2+24x+204a=02x^3 - 15x^2 + 24x + 20 - 4a = 0
f(x)=2x315x2+24x+204af(x) = 2x^3 - 15x^2 + 24x + 20 - 4a とおく。
f(x)=6x230x+24f'(x) = 6x^2 - 30x + 24
f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求める。
6x230x+24=06x^2 - 30x + 24 = 0
x25x+4=0x^2 - 5x + 4 = 0
(x1)(x4)=0(x-1)(x-4) = 0
x=1,4x = 1, 4
x=1x=1x=4x=4で極値を持つ。
f(1)=215+24+204a=314af(1) = 2 - 15 + 24 + 20 - 4a = 31 - 4a
f(4)=2(64)15(16)+24(4)+204a=128240+96+204a=44af(4) = 2(64) - 15(16) + 24(4) + 20 - 4a = 128 - 240 + 96 + 20 - 4a = 4 - 4a
3つの実数解をもつためには、f(1)>0f(1) > 0 かつ f(4)<0f(4) < 0 である必要がある。
314a>031 - 4a > 0 かつ 44a<04 - 4a < 0
4a<314a < 31 かつ 4a>44a > 4
a<314a < \frac{31}{4} かつ a>1a > 1
また、3つの解が全て正の数となるためには、f(0)=204a>0f(0) = 20 - 4a > 0 である必要はない. なぜなら、 x=1,4x=1,4 が極値を与える xx 座標であり、f(1)>0,f(4)<0f(1)>0, f(4)<0 であることから、3つの解はすべて正となる.
したがって、1<a<3141 < a < \frac{31}{4}

3. 最終的な答え

1<a<3141 < a < \frac{31}{4}

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