与えられた微分方程式 $y' = \frac{6y}{6x-2y}$ の一般解を求め、初期条件 $x=1$ のとき $y=1$ となる解を、選択肢の中から選びます。

解析学微分方程式一般解初期条件同次形
2025/6/10

1. 問題の内容

与えられた微分方程式 y=6y6x2yy' = \frac{6y}{6x-2y} の一般解を求め、初期条件 x=1x=1 のとき y=1y=1 となる解を、選択肢の中から選びます。

2. 解き方の手順

まず、与えられた微分方程式を変形します。
y=6y6x2yy' = \frac{6y}{6x-2y} は同次形微分方程式です。 y=vxy = vx とおくと、y=vx+vy' = v'x + v となります。
これらを元の微分方程式に代入すると、
vx+v=6vx6x2vx=6v62vv'x + v = \frac{6vx}{6x - 2vx} = \frac{6v}{6-2v}
vx=6v62vv=6v6v+2v262v=2v262v=v23vv'x = \frac{6v}{6-2v} - v = \frac{6v - 6v + 2v^2}{6-2v} = \frac{2v^2}{6-2v} = \frac{v^2}{3-v}
dvdxx=v23v\frac{dv}{dx}x = \frac{v^2}{3-v}
3vv2dv=1xdx\frac{3-v}{v^2}dv = \frac{1}{x}dx
両辺を積分します。
3vv2dv=3v21vdv=3vlogv+C1\int \frac{3-v}{v^2} dv = \int \frac{3}{v^2} - \frac{1}{v} dv = -\frac{3}{v} - \log|v| + C_1
1xdx=logx+C2\int \frac{1}{x}dx = \log|x| + C_2
したがって、
3vlogv=logx+C-\frac{3}{v} - \log|v| = \log|x| + C (ここで、C=C2C1C = C_2 - C_1)
v=yxv = \frac{y}{x} を代入すると、
3xylogyx=logx+C-\frac{3x}{y} - \log|\frac{y}{x}| = \log|x| + C
3xylogy+logx=logx+C-\frac{3x}{y} - \log|y| + \log|x| = \log|x| + C
3xylogy=C-\frac{3x}{y} - \log|y| = C
初期条件 x=1x=1 のとき y=1y=1 を代入すると、
31log1=C-\frac{3}{1} - \log|1| = C
30=C-3 - 0 = C
C=3C = -3
したがって、
3xylogy=3-\frac{3x}{y} - \log|y| = -3
3xy+logy=3\frac{3x}{y} + \log|y| = 3
両辺に 1-1 をかけると
3xylogy=3-\frac{3x}{y} - log|y| = -3
両辺に 1-1をかけると
3xy+logy=3\frac{3x}{y} + log|y| = 3
選択肢に合うように、式を少し変形させる。選択肢は全て 33 が右辺に来ている。
3xy+logy=33\frac{x}{y} + \log|y| = 3
よって、4番が正しい。

3. 最終的な答え

4. $3\frac{x}{y} - \log|y| = 3$

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