問題1:関数 $f(x) = |x^2 - x|$ が $x=0$ で微分可能でないことを示す。 問題2:(1) $f(x) = \frac{1}{x^3}$ および (2) $f(x) = \sqrt{-2x}$ を導関数の定義に従って微分する。
2025/6/10
1. 問題の内容
問題1:関数 が で微分可能でないことを示す。
問題2:(1) および (2) を導関数の定義に従って微分する。
2. 解き方の手順
問題1: が で微分可能でないことを示す。
まず、 を絶対値記号を外して表す。
であるから、 のとき であり、 または のとき である。
の近傍での の振る舞いを考えるので、 の場合に注目すればよい。
$f(x) = \begin{cases}
x - x^2 & (0 \le x \le 1) \\
x^2 - x & (x > 1)
\end{cases}$
における右側極限での微分係数を調べる。
のとき、 なので、
次に、左側極限を考える。 は では、 である。
右側極限での微分係数と左側極限での微分係数が異なるため、 で微分可能ではない。
問題2: 導関数の定義に従って微分する。
導関数の定義は である。
(1)
より
(2)
分子を有理化する。
3. 最終的な答え
問題1: は で微分可能ではない。
問題2:(1)
(2)