まず、与えられた式を通分します。
limx→0(1−ex1−sinx1)=limx→0(1−ex)sinxsinx−(1−ex)=limx→0(1−ex)sinxsinx+ex−1 この式に直接 x=0 を代入すると、分子も分母も0になるため、不定形 00 となります。したがって、ロピタルの定理を適用します。 まず、分子を微分します。
dxd(sinx+ex−1)=cosx+ex 次に、分母を微分します。
dxd((1−ex)sinx)=−exsinx+(1−ex)cosx したがって、
limx→0(1−ex)sinxsinx+ex−1=limx→0−exsinx+(1−ex)cosxcosx+ex x=0 を代入すると、分子は cos0+e0=1+1=2 となり、分母は −e0sin0+(1−e0)cos0=−1⋅0+(1−1)⋅1=0 となるため、極限は存在しません。 ただし、もう一度ロピタルの定理を適用できるか確認するため、さらに微分します。
分子の微分:dxd(cosx+ex)=−sinx+ex 分母の微分:dxd(−exsinx+(1−ex)cosx)=−exsinx−excosx−excosx+(1−ex)(−sinx)=−exsinx−excosx−excosx−sinx+exsinx=−2excosx−sinx limx→0−2excosx−sinx−sinx+ex x=0 を代入すると、分子は −sin0+e0=0+1=1 となり、分母は −2e0cos0−sin0=−2⋅1⋅1−0=−2 となります。 したがって、
limx→0(1−ex)sinxsinx+ex−1=limx→0−2excosx−sinx−sinx+ex=−21=−21