(1) $f(x) = \arctan x$ のとき、$(x^2+1)f'(x) = 1$ を示す。 (2) (1)の両辺を $n$ 回微分することにより、$(x^2+1)f^{(n+1)}(x) + 2nxf^{(n)}(x) + n(n-1)f^{(n-1)}(x) = 0$ を示す。 (3) $f^{(2m)}(0) = 0$, $f^{(2m+1)}(0) = (-1)^m (2m)!$ を示す。
2025/6/10
1. 問題の内容
(1) のとき、 を示す。
(2) (1)の両辺を 回微分することにより、 を示す。
(3) , を示す。
2. 解き方の手順
(1)
なので、 である。
したがって、 が示された。
(2)
(1) の結果 を 回微分する。
ライプニッツの公式を用いる。ライプニッツの公式とは、関数 の積の 回微分を求める公式であり、
で表される。
の左辺を 回微分すると、
のとき、
のとき、
のとき、
のとき、 となる。
したがって、
(3)
(2) で得られた式に を代入すると、
のとき、
より、
一般に、
のとき、
より、
一般に、
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3) ,