(1) 点A(-2, 3)を通り、直線 $l: 5x + 4y - 20 = 0$ に平行、垂直な直線の方程式をそれぞれ求めよ。 (2) $\vec{OA} = \vec{a}, \vec{OB} = \vec{b}, |\vec{a}| = |\vec{b}| = 1, \vec{a} \cdot \vec{b} = k (k > 0)$ のとき、線分OAの垂直二等分線上の任意の点をPとする。$\vec{OP} = \vec{p}$ とするとき、$\vec{p}$ を $\vec{a}, \vec{b}, k$ と媒介変数 $t$ を用いて表せ。

幾何学ベクトル直線法線ベクトル垂直二等分線
2025/6/10

1. 問題の内容

(1) 点A(-2, 3)を通り、直線 l:5x+4y20=0l: 5x + 4y - 20 = 0 に平行、垂直な直線の方程式をそれぞれ求めよ。
(2) OA=a,OB=b,a=b=1,ab=k(k>0)\vec{OA} = \vec{a}, \vec{OB} = \vec{b}, |\vec{a}| = |\vec{b}| = 1, \vec{a} \cdot \vec{b} = k (k > 0) のとき、線分OAの垂直二等分線上の任意の点をPとする。OP=p\vec{OP} = \vec{p} とするとき、p\vec{p}a,b,k\vec{a}, \vec{b}, k と媒介変数 tt を用いて表せ。

2. 解き方の手順

(1)
直線 l:5x+4y20=0l: 5x + 4y - 20 = 0 の法線ベクトルは n=(5,4)\vec{n} = (5, 4) である。
直線 ll に平行な直線の法線ベクトルは n=(5,4)\vec{n} = (5, 4) に垂直なベクトルである。したがって、この直線の方向ベクトルは v=(4,5)\vec{v} = (4, -5) である。
点A(-2, 3)を通り、v=(4,5)\vec{v} = (4, -5) に平行な直線の方程式は、
x(2)4=y35\frac{x - (-2)}{4} = \frac{y - 3}{-5}
5(x+2)=4(y3)-5(x + 2) = 4(y - 3)
5x10=4y12-5x - 10 = 4y - 12
5x+4y2=05x + 4y - 2 = 0
直線 ll に垂直な直線の法線ベクトルは n=(5,4)\vec{n} = (5, 4) である。
点A(-2, 3)を通り、法線ベクトル n=(5,4)\vec{n} = (5, 4) を持つ直線の方程式は、
5(x(2))+4(y3)=05(x - (-2)) + 4(y - 3) = 0
5(x+2)+4(y3)=05(x + 2) + 4(y - 3) = 0
5x+10+4y12=05x + 10 + 4y - 12 = 0
5x+4y2=05x + 4y - 2 = 0
(2)
線分OAの中点をMとすると、OM=12a\vec{OM} = \frac{1}{2} \vec{a} である。
線分OAの垂直二等分線は、点Mを通り、OA\vec{OA} に垂直な直線である。
したがって、その方向ベクトルはOB(OBOAOA2)OAOA2\vec{OB} - (\vec{OB} \cdot \frac{\vec{OA}}{|\vec{OA}|^2}) \frac{\vec{OA}}{|\vec{OA}|^2}.
ここでは a=b=1|\vec{a}| = |\vec{b}| = 1 なので
OB(OBOA)OA\vec{OB} - (\vec{OB} \cdot \vec{OA}) \vec{OA}
=b(ba)a=\vec{b} - (\vec{b} \cdot \vec{a}) \vec{a}
=bka=\vec{b} - k\vec{a}.
従って、p=OM+t(bka)\vec{p} = \vec{OM} + t(\vec{b} - k\vec{a})
p=12a+t(bka)\vec{p} = \frac{1}{2}\vec{a} + t(\vec{b} - k\vec{a})
p=12a+tbtka\vec{p} = \frac{1}{2}\vec{a} + t\vec{b} - tk\vec{a}
p=(12tk)a+tb\vec{p} = (\frac{1}{2} - tk)\vec{a} + t\vec{b}.

3. 最終的な答え

(1) 平行な直線: 5x+4y2=05x + 4y - 2 = 0
垂直な直線: 4x5y+23=04x - 5y + 23 = 0
(2) p=(12tk)a+tb\vec{p} = (\frac{1}{2} - tk)\vec{a} + t\vec{b}

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