$\triangle ABC$において、$AB=5$, $AC=6$, $BC=7$とする。辺$AB$上に点$P$をとり、$AP=t$ $(0 < t < 5)$とする。また、辺$AC$の$C$の側への延長上に点$Q$を、$\triangle ABC$の面積と$\triangle APQ$の面積が等しくなるようにとり、$BC$と$PQ$の交点を$M$とする。$BM$の長さおよび$AQ$の長さを$t$で表せ。

幾何学三角形面積メネラウスの定理相似辺の長さ
2025/6/10

1. 問題の内容

ABC\triangle ABCにおいて、AB=5AB=5, AC=6AC=6, BC=7BC=7とする。辺ABAB上に点PPをとり、AP=tAP=t (0<t<5)(0 < t < 5)とする。また、辺ACACCCの側への延長上に点QQを、ABC\triangle ABCの面積とAPQ\triangle APQの面積が等しくなるようにとり、BCBCPQPQの交点をMMとする。BMBMの長さおよびAQAQの長さをttで表せ。

2. 解き方の手順

まず、ABC\triangle ABCの面積とAPQ\triangle APQの面積が等しいことから、AQAQの長さをttで表す。
ABC\triangle ABCの面積をSSとすると、APQ\triangle APQの面積もSSとなる。
APQ\triangle APQの面積は 12APAQsinA\frac{1}{2} AP \cdot AQ \cdot \sin A で表され、ABC\triangle ABCの面積は 12ABACsinA\frac{1}{2} AB \cdot AC \cdot \sin A で表される。
したがって、S=12ABACsinA=1256sinA=15sinAS = \frac{1}{2} AB \cdot AC \cdot \sin A = \frac{1}{2} 5 \cdot 6 \cdot \sin A = 15 \sin A
また、S=12APAQsinA=12tAQsinAS = \frac{1}{2} AP \cdot AQ \cdot \sin A = \frac{1}{2} t \cdot AQ \cdot \sin A
よって、15sinA=12tAQsinA15 \sin A = \frac{1}{2} t \cdot AQ \cdot \sin A
sinA0\sin A \neq 0より、15=12tAQ15 = \frac{1}{2} t \cdot AQ
したがって、AQ=30tAQ = \frac{30}{t}
次に、メネラウスの定理を用いて、BMBMの長さをttで表す。ABC\triangle ABCにおいて、直線PQPQが辺ABABPPで、辺BCBCMMで、辺CACAQQで交わるので、メネラウスの定理より、
APPBBMMCCQQA=1 \frac{AP}{PB} \cdot \frac{BM}{MC} \cdot \frac{CQ}{QA} = 1
AP=tAP = t, AB=5AB = 5 より PB=ABAP=5tPB = AB - AP = 5 - t
AC=6AC = 6, AQ=30tAQ = \frac{30}{t} より CQ=AQAC=30t6=306ttCQ = AQ - AC = \frac{30}{t} - 6 = \frac{30 - 6t}{t}
QA=30tQA = \frac{30}{t}。したがって、
t5tBMMC306tt30t=1 \frac{t}{5-t} \cdot \frac{BM}{MC} \cdot \frac{\frac{30-6t}{t}}{\frac{30}{t}} = 1
t5tBMMC306t30=1 \frac{t}{5-t} \cdot \frac{BM}{MC} \cdot \frac{30-6t}{30} = 1
t5tBMMC5t5=1 \frac{t}{5-t} \cdot \frac{BM}{MC} \cdot \frac{5-t}{5} = 1
t5BMMC=1 \frac{t}{5} \cdot \frac{BM}{MC} = 1
BMMC=5t \frac{BM}{MC} = \frac{5}{t}
BM=5tMCBM = \frac{5}{t} MC
BM+MC=BC=7BM + MC = BC = 7 より、 MC=7BMMC = 7 - BM
BM=5t(7BM)BM = \frac{5}{t} (7 - BM)
BM=35t5tBMBM = \frac{35}{t} - \frac{5}{t} BM
BM+5tBM=35tBM + \frac{5}{t} BM = \frac{35}{t}
t+5tBM=35t\frac{t+5}{t} BM = \frac{35}{t}
BM=35t+5BM = \frac{35}{t+5}

3. 最終的な答え

BM=35t+5BM = \frac{35}{t+5}
AQ=30tAQ = \frac{30}{t}

「幾何学」の関連問題

2点 $(-2, 1)$ と $(-1, 0)$ を通り、$y$軸に接する円の方程式を求める。

方程式座標平面
2025/6/13

一辺の長さが2である立方体ABCD-EFGHにおいて、辺ABの中点をMとする。線分MGの長さ、∠DGMの角度、△DGMの面積、四面体CDMGの体積、頂点Cから平面DGMへ下ろした垂線CPの長さを求める...

空間図形立方体三平方の定理余弦定理三角錐体積面積
2025/6/13

一辺の長さが$\sqrt{7}$の正三角形$ABC$があり、$\triangle ABC$の外接円上に点$D$を、弧$CA$上で、$CD=1$を満たすように取る。線分$AC$と$BD$の交点を$E$と...

正三角形余弦定理円周角の定理相似
2025/6/13

一辺の長さが4の正八面体の表面積と体積を求め、さらにこの正八面体に内接する球の体積を求める問題です。

正八面体表面積体積内接球立体図形
2025/6/13

複素数平面において、点 $z$ が原点を中心とする半径1の円から点-1を除いた円上を動くとき、点 $w = \frac{z+1}{z+i}$ がどのような図形を描くか求めます。

複素数平面図形軌跡複素数
2025/6/13

複素数 $w$ が $w = \frac{z+i}{z+1}$ で与えられ、$|z| = 1$ を満たすとき、複素数平面上で点 $w$ がどのような図形を描くか求める問題です。ただし、$w \neq ...

複素数複素数平面絶対値垂直二等分線
2025/6/13

## 1. 問題の内容

三角形正弦定理余弦定理面積外接円三角比
2025/6/13

$\sin 115^\circ$ を鋭角の三角比で表す問題です。すなわち、$\sin 115^\circ = \sin \theta$ となる鋭角 $\theta$ を求める問題です。

三角比角度変換sin
2025/6/13

点A(2, 1) を通る直線が円 $x^2 + y^2 = 2$ と異なる2点P, Qで交わり、線分PQの長さが2であるとき、直線の方程式を求めよ。

直線交点距離二次方程式
2025/6/13

大問3は、三角比に関する問題です。具体的には、以下の3つの問題が含まれています。 [1] 与えられた直角三角形における $\sin \theta$, $\cos \theta$, $\tan \the...

三角比sincostan直角三角形鈍角三角関数の相互関係
2025/6/13