$A = \frac{4}{\sqrt{5}-1}$、 $B = \frac{2}{3-\sqrt{5}}$とする。 (1) $A$の分母を有理化して簡単にせよ。 (2) $B$の整数部分と小数部分をそれぞれ求めよ。 (3) $B$の小数部分を$p$、$AB$の小数部分を$q$とするとき、$2pq+4p+q+2$の値を求めよ。

代数学式の計算分母の有理化平方根整数部分小数部分
2025/6/10

1. 問題の内容

A=451A = \frac{4}{\sqrt{5}-1}B=235B = \frac{2}{3-\sqrt{5}}とする。
(1) AAの分母を有理化して簡単にせよ。
(2) BBの整数部分と小数部分をそれぞれ求めよ。
(3) BBの小数部分をppABABの小数部分をqqとするとき、2pq+4p+q+22pq+4p+q+2の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) AAの分母を有理化する。
A=451=4(5+1)(51)(5+1)=4(5+1)51=4(5+1)4=5+1A = \frac{4}{\sqrt{5}-1} = \frac{4(\sqrt{5}+1)}{(\sqrt{5}-1)(\sqrt{5}+1)} = \frac{4(\sqrt{5}+1)}{5-1} = \frac{4(\sqrt{5}+1)}{4} = \sqrt{5}+1
(2) BBの整数部分と小数部分を求める。
B=235=2(3+5)(35)(3+5)=2(3+5)95=2(3+5)4=3+52B = \frac{2}{3-\sqrt{5}} = \frac{2(3+\sqrt{5})}{(3-\sqrt{5})(3+\sqrt{5})} = \frac{2(3+\sqrt{5})}{9-5} = \frac{2(3+\sqrt{5})}{4} = \frac{3+\sqrt{5}}{2}
2<5<32 < \sqrt{5} < 3 なので、 5<3+5<65 < 3+\sqrt{5} < 6
よって 52<3+52<62\frac{5}{2} < \frac{3+\sqrt{5}}{2} < \frac{6}{2}
2.5<B<32.5 < B < 3
したがって、BBの整数部分は2、小数部分はB2=3+522=3+542=512B-2 = \frac{3+\sqrt{5}}{2} - 2 = \frac{3+\sqrt{5}-4}{2} = \frac{\sqrt{5}-1}{2}
(3) BBの小数部分をppABABの小数部分をqqとする。2pq+4p+q+22pq+4p+q+2の値を求める。
p=512p = \frac{\sqrt{5}-1}{2}
AB=(5+1)(3+52)=35+5+3+52=45+82=25+4AB = (\sqrt{5}+1)\left(\frac{3+\sqrt{5}}{2}\right) = \frac{3\sqrt{5}+5+3+\sqrt{5}}{2} = \frac{4\sqrt{5}+8}{2} = 2\sqrt{5}+4
2<5<32 < \sqrt{5} < 3 なので 4<25<64 < 2\sqrt{5} < 6
8<25+4<108 < 2\sqrt{5}+4 < 10
25+4=8+2\sqrt{5}+4 = 8+小数部分なので、2542\sqrt{5} -4 が小数部分。
q=254q = 2\sqrt{5}-4
2pq+4p+q+2=2p(q+2)+(q+2)=(2p+1)(q+2)=(2(512)+1)(254+2)=(51+1)(252)=5(252)=10252pq+4p+q+2 = 2p(q+2) + (q+2) = (2p+1)(q+2) = \left(2\left(\frac{\sqrt{5}-1}{2}\right)+1\right) (2\sqrt{5}-4+2) = (\sqrt{5}-1+1)(2\sqrt{5}-2) = \sqrt{5}(2\sqrt{5}-2) = 10-2\sqrt{5}

3. 最終的な答え

(1) A=5+1A = \sqrt{5}+1
(2) BBの整数部分: 2, 小数部分: 512\frac{\sqrt{5}-1}{2}
(3) 2pq+4p+q+2=10252pq+4p+q+2 = 10-2\sqrt{5}

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