行列 $A = \begin{pmatrix} \frac{1}{2} & -\frac{\sqrt{3}}{2} \\ \frac{\sqrt{3}}{2} & \frac{1}{2} \end{pmatrix}$ に対して、$A^n$ (nは0以上の整数)を求めよ。

代数学線形代数行列行列の累乗回転行列三角関数
2025/6/11

1. 問題の内容

行列 A=(12323212)A = \begin{pmatrix} \frac{1}{2} & -\frac{\sqrt{3}}{2} \\ \frac{\sqrt{3}}{2} & \frac{1}{2} \end{pmatrix} に対して、AnA^n (nは0以上の整数)を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、AAを行列の回転として解釈します。
12=cosπ3\frac{1}{2} = \cos{\frac{\pi}{3}}32=sinπ3-\frac{\sqrt{3}}{2} = -\sin{\frac{\pi}{3}} を使うと、AAは以下のように書けます。
A=(cosπ3sinπ3sinπ3cosπ3)A = \begin{pmatrix} \cos{\frac{\pi}{3}} & -\sin{\frac{\pi}{3}} \\ \sin{\frac{\pi}{3}} & \cos{\frac{\pi}{3}} \end{pmatrix}
これは、原点を中心とするπ3\frac{\pi}{3}ラジアンの回転を表す行列です。nn乗すると、回転角はnn倍になるので、
An=(cosnπ3sinnπ3sinnπ3cosnπ3)A^n = \begin{pmatrix} \cos{\frac{n\pi}{3}} & -\sin{\frac{n\pi}{3}} \\ \sin{\frac{n\pi}{3}} & \cos{\frac{n\pi}{3}} \end{pmatrix}

3. 最終的な答え

An=(cosnπ3sinnπ3sinnπ3cosnπ3)A^n = \begin{pmatrix} \cos{\frac{n\pi}{3}} & -\sin{\frac{n\pi}{3}} \\ \sin{\frac{n\pi}{3}} & \cos{\frac{n\pi}{3}} \end{pmatrix}

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