関数 $f(x) = \log_5(21+4x-x^2)$ の定義域と値域を求める。

解析学対数関数定義域値域二次関数平方完成不等式
2025/6/11

1. 問題の内容

関数 f(x)=log5(21+4xx2)f(x) = \log_5(21+4x-x^2) の定義域と値域を求める。

2. 解き方の手順

まず、定義域を求める。対数関数 log5(y)\log_5(y) が定義されるためには、真数 yy が正である必要がある。したがって、21+4xx2>021+4x-x^2 > 0 を満たす xx の範囲が定義域となる。
不等式を変形して、x24x21<0x^2-4x-21<0 を得る。
左辺を因数分解すると、(x7)(x+3)<0(x-7)(x+3)<0 となる。
したがって、3<x<7-3<x<7 が定義域である。
次に、値域を求める。
g(x)=21+4xx2g(x) = 21+4x-x^2 とおく。g(x)g(x) を平方完成すると、
g(x)=(x24x)+21=(x24x+4)+4+21=(x2)2+25g(x) = -(x^2-4x) + 21 = -(x^2-4x+4) + 4 + 21 = -(x-2)^2 + 25
となる。g(x)g(x)x=2x=2 で最大値 2525 をとる。
定義域は 3<x<7-3 < x < 7 であり、x=2x=2 はこの範囲に含まれる。
x=3x=-3 のとき、g(3)=21+4(3)(3)2=21129=0g(-3) = 21+4(-3)-(-3)^2 = 21-12-9 = 0
x=7x=7 のとき、g(7)=21+4(7)(7)2=21+2849=0g(7) = 21+4(7)-(7)^2 = 21+28-49 = 0
したがって、3<x<7-3<x<7 において、0<g(x)250<g(x)\le 25 である。
f(x)=log5(g(x))f(x) = \log_5(g(x)) であり、g(x)g(x) の範囲は 0<g(x)250<g(x)\le 25 であるから、
f(x)f(x) の値域は、log5(0)\log_5(0) から log5(25)\log_5(25) までの範囲となる。
log5(25)=log5(52)=2\log_5(25) = \log_5(5^2) = 2 である。
g(x)>0g(x)>0 より、f(x)f(x)-\inftyに近づくことができる。
したがって、値域は <f(x)2-\infty < f(x) \le 2 となる。

3. 最終的な答え

定義域: 3<x<7-3 < x < 7
値域: f(x)2f(x) \le 2

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