$y = |x^2 - 4|$ のグラフと $y = 2x + k$ のグラフが4個の共有点を持つように、$k$ の値の範囲を求める。

代数学絶対値二次関数グラフ共有点判別式
2025/6/11

1. 問題の内容

y=x24y = |x^2 - 4| のグラフと y=2x+ky = 2x + k のグラフが4個の共有点を持つように、kk の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

まず、y=x24y = |x^2 - 4| のグラフを描くことを考えます。
y=x24y = x^2 - 4 のグラフは、下に凸な放物線で、xx軸との交点は x=±2x = \pm 2yy軸との交点は y=4y = -4 です。
y=x24y = |x^2 - 4| のグラフは、y=x24y = x^2 - 4 のグラフの y<0y < 0 の部分を xx 軸に関して折り返したものです。
したがって、y=x24y = |x^2 - 4| のグラフは、x=±2x = \pm 2xx軸に接し、(0,4)(0, 4) を頂点とするグラフになります。
次に、y=2x+ky = 2x + k のグラフは傾きが2の直線であり、kkyy 切片を表します。
y=x24y = |x^2 - 4| のグラフと y=2x+ky = 2x + k のグラフが4個の共有点を持つためには、y=2x+ky = 2x + k のグラフが、y=x24y = |x^2 - 4| のグラフの x<2x < -2 の部分、x>2x > 2 の部分、2<x<2-2 < x < 2 の部分のそれぞれで交点を持つ必要があります。
y=x24y = x^2 - 4y=2x+ky = 2x + k が接する場合を考えます。
x24=2x+kx^2 - 4 = 2x + k より、x22x(4+k)=0x^2 - 2x - (4 + k) = 0
判別式 D=(2)24(1)(4k)=4+16+4k=20+4kD = (-2)^2 - 4(1)(-4 - k) = 4 + 16 + 4k = 20 + 4k
D=0D = 0 のとき、接するので、20+4k=020 + 4k = 0 より、k=5k = -5
このとき、接点の xx 座標は、x=(2)2(1)=1x = \frac{-(-2)}{2(1)} = 1
接点は (1,3)(1, -3) であり、y=x24y = |x^2 - 4| のグラフでは、y=(x24)=x2+4y = -(x^2 - 4) = -x^2 + 4 の部分です。
y=x2+4y = -x^2 + 4y=2x+ky = 2x + k が接する場合を考えます。
x2+4=2x+k-x^2 + 4 = 2x + k より、x2+2x+(k4)=0x^2 + 2x + (k - 4) = 0
判別式 D=224(1)(k4)=44k+16=204kD = 2^2 - 4(1)(k - 4) = 4 - 4k + 16 = 20 - 4k
D=0D = 0 のとき、接するので、204k=020 - 4k = 0 より、k=5k = 5
このとき、接点の xx 座標は、x=22(1)=1x = \frac{-2}{2(1)} = -1
接点は (1,3)(-1, 3) です。
y=2x+ky = 2x + k(0,4)(0, 4) を通るとき、4=2(0)+k4 = 2(0) + k より、k=4k = 4
k=5k = -5 のとき接し、k=4k=4 のとき頂点を通るので、5<k<4-5 < k < 4のとき、y=x24y = |x^2 - 4|y=2x+ky = 2x + k は4個の交点を持ちます。
ただし、k=5k=5のときも接する場合ですが、この場合は2つの交点しかもたないので、kkの範囲には入りません。

3. 最終的な答え

5<k<4-5 < k < 4

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