問題文は以下の通りです。 a, bはともにゼロベクトルではなく、かつ平行ではない。 (4) $sa + tb = 0$ ならば $s = t = 0$ であることを示せ。 (5) 次の式を満たす $x, y$ を求めよ。 $x(a - 2b) + y(-a + b) = 4a - 7b$ (6) $OP = a + 2b, OQ = 3a - b, OR = -2a + tb$ とする。P, Q, Rが同一直線上に存在するようにtの値を定めよ。

幾何学ベクトル一次独立線形結合一次方程式
2025/6/11

1. 問題の内容

問題文は以下の通りです。
a, bはともにゼロベクトルではなく、かつ平行ではない。
(4) sa+tb=0sa + tb = 0 ならば s=t=0s = t = 0 であることを示せ。
(5) 次の式を満たす x,yx, y を求めよ。
x(a2b)+y(a+b)=4a7bx(a - 2b) + y(-a + b) = 4a - 7b
(6) OP=a+2b,OQ=3ab,OR=2a+tbOP = a + 2b, OQ = 3a - b, OR = -2a + tb とする。P, Q, Rが同一直線上に存在するようにtの値を定めよ。

2. 解き方の手順

(4) sa+tb=0sa + tb = 0
aとbは平行ではないので、一次独立である。
したがって、s=0s = 0 かつ t=0t = 0
(5) x(a2b)+y(a+b)=4a7bx(a - 2b) + y(-a + b) = 4a - 7b
(xy)a+(2x+y)b=4a7b(x-y)a + (-2x+y)b = 4a - 7b
aとbは一次独立なので、
xy=4x - y = 4
2x+y=7-2x + y = -7
これらの連立方程式を解く。
xy=4x - y = 4 より y=x4y = x - 4
2x+(x4)=7-2x + (x - 4) = -7
x4=7-x - 4 = -7
x=3-x = -3
x=3x = 3
y=34=1y = 3 - 4 = -1
したがって、x=3,y=1x = 3, y = -1
(6) P, Q, Rが同一直線上にあるので、PQ=kPR\vec{PQ} = k\vec{PR}となる実数kが存在する。
OP=a+2b\vec{OP} = \vec{a} + 2\vec{b}
OQ=3ab\vec{OQ} = 3\vec{a} - \vec{b}
OR=2a+tb\vec{OR} = -2\vec{a} + t\vec{b}
PQ=OQOP=(3ab)(a+2b)=2a3b\vec{PQ} = \vec{OQ} - \vec{OP} = (3\vec{a} - \vec{b}) - (\vec{a} + 2\vec{b}) = 2\vec{a} - 3\vec{b}
PR=OROP=(2a+tb)(a+2b)=3a+(t2)b\vec{PR} = \vec{OR} - \vec{OP} = (-2\vec{a} + t\vec{b}) - (\vec{a} + 2\vec{b}) = -3\vec{a} + (t-2)\vec{b}
PQ=kPR\vec{PQ} = k\vec{PR}より
2a3b=k(3a+(t2)b)2\vec{a} - 3\vec{b} = k(-3\vec{a} + (t-2)\vec{b})
2a3b=3ka+k(t2)b2\vec{a} - 3\vec{b} = -3k\vec{a} + k(t-2)\vec{b}
aとbは一次独立なので、
2=3k2 = -3k
3=k(t2)-3 = k(t-2)
k=23k = -\frac{2}{3}
3=23(t2)-3 = -\frac{2}{3}(t-2)
92=t2\frac{9}{2} = t - 2
t=92+2=92+42=132t = \frac{9}{2} + 2 = \frac{9}{2} + \frac{4}{2} = \frac{13}{2}
したがって、t=132t = \frac{13}{2}

3. 最終的な答え

(4) s=t=0s = t = 0
(5) x=3,y=1x = 3, y = -1
(6) t=132t = \frac{13}{2}

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