楕円 $\frac{x^2}{a^2} + \frac{y^2}{b^2} = 1$ 上の点 $A(x_1, y_1)$ における接線の方程式が、$\frac{x_1 x}{a^2} + \frac{y_1 y}{b^2} = 1$ であることを示す。

幾何学楕円接線微分陰関数
2025/6/11

1. 問題の内容

楕円 x2a2+y2b2=1\frac{x^2}{a^2} + \frac{y^2}{b^2} = 1 上の点 A(x1,y1)A(x_1, y_1) における接線の方程式が、x1xa2+y1yb2=1\frac{x_1 x}{a^2} + \frac{y_1 y}{b^2} = 1 であることを示す。

2. 解き方の手順

まず、楕円の方程式を陰関数表示で微分します。
x2a2+y2b2=1\frac{x^2}{a^2} + \frac{y^2}{b^2} = 1
両辺を xx で微分すると、
2xa2+2yb2dydx=0\frac{2x}{a^2} + \frac{2y}{b^2} \frac{dy}{dx} = 0
dydx\frac{dy}{dx} について解くと、
2yb2dydx=2xa2\frac{2y}{b^2} \frac{dy}{dx} = -\frac{2x}{a^2}
dydx=b2xa2y\frac{dy}{dx} = -\frac{b^2 x}{a^2 y}
A(x1,y1)A(x_1, y_1) における接線の傾きは、dydx\frac{dy}{dx}x=x1x = x_1, y=y1y = y_1 を代入して、
m=b2x1a2y1m = -\frac{b^2 x_1}{a^2 y_1}
したがって、接線の方程式は、
yy1=b2x1a2y1(xx1)y - y_1 = -\frac{b^2 x_1}{a^2 y_1} (x - x_1)
両辺に a2y1a^2 y_1 をかけると、
a2y1(yy1)=b2x1(xx1)a^2 y_1 (y - y_1) = -b^2 x_1 (x - x_1)
a2y1ya2y12=b2x1x+b2x12a^2 y_1 y - a^2 y_1^2 = -b^2 x_1 x + b^2 x_1^2
b2x1x+a2y1y=b2x12+a2y12b^2 x_1 x + a^2 y_1 y = b^2 x_1^2 + a^2 y_1^2
両辺を a2b2a^2 b^2 で割ると、
x1xa2+y1yb2=x12a2+y12b2\frac{x_1 x}{a^2} + \frac{y_1 y}{b^2} = \frac{x_1^2}{a^2} + \frac{y_1^2}{b^2}
A(x1,y1)A(x_1, y_1) は楕円 x2a2+y2b2=1\frac{x^2}{a^2} + \frac{y^2}{b^2} = 1 上にあるので、x12a2+y12b2=1\frac{x_1^2}{a^2} + \frac{y_1^2}{b^2} = 1 が成り立ちます。
したがって、
x1xa2+y1yb2=1\frac{x_1 x}{a^2} + \frac{y_1 y}{b^2} = 1

3. 最終的な答え

楕円 x2a2+y2b2=1\frac{x^2}{a^2} + \frac{y^2}{b^2} = 1 上の点 A(x1,y1)A(x_1, y_1) における接線の方程式は、x1xa2+y1yb2=1\frac{x_1 x}{a^2} + \frac{y_1 y}{b^2} = 1 である。

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