与えられた命題を対偶を利用して証明する問題です。 (1) $x^3 \neq 1 \implies x \neq 1$ (2) $x+y > 3 \implies$ 「$x > 2$ または $y > 1$」 (3) $n^2$ が3の倍数でないならば、$n$ は3の倍数でない。 (4) $n^3 + 1$ が奇数ならば、$n$ は偶数である。

代数学命題対偶証明不等式整数の性質
2025/6/11

1. 問題の内容

与えられた命題を対偶を利用して証明する問題です。
(1) x31    x1x^3 \neq 1 \implies x \neq 1
(2) x+y>3    x+y > 3 \impliesx>2x > 2 または y>1y > 1
(3) n2n^2 が3の倍数でないならば、nn は3の倍数でない。
(4) n3+1n^3 + 1 が奇数ならば、nn は偶数である。

2. 解き方の手順

対偶を考えて、それぞれの命題を証明します。
(1) x31    x1x^3 \neq 1 \implies x \neq 1
対偶は x=1    x3=1x = 1 \implies x^3 = 1
x=1x=1 を代入すると x3=13=1x^3 = 1^3 = 1 となり、真である。したがって、元の命題も真である。
(2) x+y>3    x+y > 3 \impliesx>2x > 2 または y>1y > 1
対偶は 「x2x \leq 2 かつ y1y \leq 1    x+y3\implies x+y \leq 3
x2x \leq 2 かつ y1y \leq 1 であるとき、x+y2+1=3x+y \leq 2+1 = 3 となり、真である。したがって、元の命題も真である。
(3) n2n^2 が3の倍数でないならば、nn は3の倍数でない。
対偶は nn が3の倍数ならば、n2n^2 は3の倍数である。
nn が3の倍数であるとき、n=3kn = 3k (kは整数)と表せる。
n2=(3k)2=9k2=3(3k2)n^2 = (3k)^2 = 9k^2 = 3(3k^2) となり、n2n^2 は3の倍数である。したがって、元の命題も真である。
(4) n3+1n^3 + 1 が奇数ならば、nn は偶数である。
対偶は nn が奇数ならば、n3+1n^3 + 1 は偶数である。
nn が奇数であるとき、n=2k+1n = 2k+1 (kは整数)と表せる。
n3+1=(2k+1)3+1=8k3+12k2+6k+1+1=8k3+12k2+6k+2=2(4k3+6k2+3k+1)n^3+1 = (2k+1)^3 + 1 = 8k^3 + 12k^2 + 6k + 1 + 1 = 8k^3 + 12k^2 + 6k + 2 = 2(4k^3 + 6k^2 + 3k + 1) となり、n3+1n^3+1 は偶数である。したがって、元の命題も真である。

3. 最終的な答え

(1) x31    x1x^3 \neq 1 \implies x \neq 1 は真である。
(2) x+y>3    x+y > 3 \impliesx>2x > 2 または y>1y > 1」は真である。
(3) n2n^2 が3の倍数でないならば、nn は3の倍数でない は真である。
(4) n3+1n^3 + 1 が奇数ならば、nn は偶数である は真である。

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