(a) 各質点の運動方程式
質点1の運動方程式は
m1r¨1=−k(∣r1−r2∣−l0)∣r1−r2∣r1−r2+m1g 質点2の運動方程式は
m2r¨2=k(∣r1−r2∣−l0)∣r1−r2∣r1−r2+m2g (b) 重心運動と相対運動
重心の位置ベクトル rG=m1+m2m1r1+m2r2 重心運動の運動方程式は
(m1+m2)r¨G=m1r¨1+m2r¨2=(m1+m2)g したがって、
r¨G=g 相対運動ベクトル ξ=r1−r2 相対運動の運動方程式は
ξ¨=r¨1−r¨2=−m1k(∣r1−r2∣−l0)∣r1−r2∣r1−r2+g−m2k(∣r1−r2∣−l0)∣r1−r2∣r1−r2−g ξ¨=−k(m11+m21)(∣ξ∣−l0)∣ξ∣ξ ξ¨=−km1m2m1+m2(∣ξ∣−l0)∣ξ∣ξ (c) 重心運動について
重心の運動は通常の斜方投射である。
初期条件は rG(0)=(0,0), r˙G(0)=(vx0,vy0) r¨G=g=(0,−g) したがって、
r˙G=(vx0,vy0−gt) rG=(vx0t,vy0t−21gt2) 最高到達点では y˙G=vy0−gt=0, したがって t=gvy0 最高到達点の y 座標は H=vy0gvy0−21g(gvy0)2=2gvy02 落下点では yG=vy0t−21gt2=0, したがって t=g2vy0 落下点の x 座標は R=vx0g2vy0=g2vx0vy0 重心の軌跡は放物線で、y=−2vx02gx2+vx0vy0x. y=−2vx02g(x2−g2vx0vy0x)=−2vx02g(x2−Rx) y=−2vx02g(x−2R)2+2vx02g(2R)2=−2vx02g(x−2R)2+2vx02g4R2 y=−2vx02g(x−2R)2+2gvy02=−2vx02g(x−2R)2+H (d) 定性的な説明
重心は通常の斜方投射運動をする。
2つの質点は、重心の周りをばねの力によって振動しながら、全体としては重心運動に従う放物運動を行う。