与えられた画像には、ロジスティック方程式に関する問題(Q3)と、2階の微分方程式に関する問題(Q4)の2つの問題が含まれています。 Q3では、ロジスティック方程式 $\dot{y} = A(1 - \frac{y}{B})y$ (A, B は定数) を与え、いくつかの手順で解くように指示されています。 (1) 特定の数式を答える。 (2) $u$ を求める。 (3) 初期条件 $t=0$ で $y=B$ の場合の $y$ を求める。 Q4では、$y'' + 2(y')^2 = 0$ を与え、いくつかの手順で解くように指示されています。 (1) $y' = u(x)$ と置くと、$u' + 2u^2 = 0$ が得られる。この微分方程式を変数分離法で解き、$u(x)$ を求める。 (2) (1)の解が $y(x)$ の直積分形微分方程式になるので、$y(x)$ を求める。

応用数学ロジスティック方程式微分方程式変数分離法積分
2025/6/12

1. 問題の内容

与えられた画像には、ロジスティック方程式に関する問題(Q3)と、2階の微分方程式に関する問題(Q4)の2つの問題が含まれています。
Q3では、ロジスティック方程式 y˙=A(1yB)y\dot{y} = A(1 - \frac{y}{B})y (A, B は定数) を与え、いくつかの手順で解くように指示されています。
(1) 特定の数式を答える。
(2) uu を求める。
(3) 初期条件 t=0t=0y=By=B の場合の yy を求める。
Q4では、y+2(y)2=0y'' + 2(y')^2 = 0 を与え、いくつかの手順で解くように指示されています。
(1) y=u(x)y' = u(x) と置くと、u+2u2=0u' + 2u^2 = 0 が得られる。この微分方程式を変数分離法で解き、u(x)u(x) を求める。
(2) (1)の解が y(x)y(x) の直積分形微分方程式になるので、y(x)y(x) を求める。

2. 解き方の手順

Q

3. (1) 下線の数式は $\frac{du}{dt}=A(\frac{u}{B}-1)$です。これにマイナスをかけて $ \frac{du}{dt}=A(1-\frac{u}{B})$ となります。

Q

3. (2) 与えられた式 $\frac{du}{dt}=A(1-\frac{u}{B})$を解きます。

まず、変数分離を行います。
duA(1uB)=dt\frac{du}{A(1-\frac{u}{B})} = dt
duAABu=dt\frac{du}{A - \frac{A}{B}u} = dt
duAABu=dt\int \frac{du}{A - \frac{A}{B}u} = \int dt
BAlnAABu=t+C1-\frac{B}{A} \ln|A - \frac{A}{B}u| = t + C_1 ( C1C_1 は積分定数)
lnAABu=ABt+C2\ln|A - \frac{A}{B}u| = -\frac{A}{B}t + C_2 ( C2=ABC1C_2 = -\frac{A}{B}C_1)
AABu=CeABtA - \frac{A}{B}u = Ce^{-\frac{A}{B}t} ( C=eC2C = e^{C_2})
ABu=ACeABt\frac{A}{B}u = A - Ce^{-\frac{A}{B}t}
u=BBCAeABtu = B - \frac{BC}{A}e^{-\frac{A}{B}t}
u=B+CeABtu = B + C'e^{-\frac{A}{B}t} ( C=BCAC' = -\frac{BC}{A})
Q

3. (3) 初期条件 $t=0$ で $y=B$ を使用します。

u=1yu = \frac{1}{y} なので u=1Bu = \frac{1}{B} となります。
1B=B+C\frac{1}{B} = B + C'
C=1BB=1B2BC' = \frac{1}{B} - B = \frac{1 - B^2}{B}
よって、
u=B+(1B2B)eABtu = B + (\frac{1 - B^2}{B})e^{-\frac{A}{B}t}
1y=B+(1B2B)eABt\frac{1}{y} = B + (\frac{1 - B^2}{B})e^{-\frac{A}{B}t}
y=1B+(1B2B)eABt=BB2+(1B2)eABty = \frac{1}{B + (\frac{1 - B^2}{B})e^{-\frac{A}{B}t}} = \frac{B}{B^2 + (1-B^2)e^{-\frac{A}{B}t}}
Q

4. (1) $u' + 2u^2 = 0$ を解きます。変数分離を行うと、

dudx=2u2\frac{du}{dx} = -2u^2
duu2=2dx\frac{du}{u^2} = -2 dx
duu2=2dx\int \frac{du}{u^2} = \int -2 dx
1u=2x+C1-\frac{1}{u} = -2x + C_1
1u=2x+C2\frac{1}{u} = 2x + C_2 ( C2=C1C_2 = -C_1)
u=12x+C2u = \frac{1}{2x + C_2}
Q

4. (2) $y' = u = \frac{1}{2x + C_2}$ を積分して $y(x)$ を求めます。

y(x)=12x+C2dxy(x) = \int \frac{1}{2x + C_2} dx
y(x)=12ln2x+C2+C3y(x) = \frac{1}{2} \ln |2x + C_2| + C_3 (C3C_3は積分定数)

3. 最終的な答え

Q

3. (1) $\frac{du}{dt}=A(1-\frac{u}{B})$

Q

3. (2) $u = B + C'e^{-\frac{A}{B}t}$ ( $C'$ は積分定数)

Q

3. (3) $y = \frac{B}{B^2 + (1-B^2)e^{-\frac{A}{B}t}}$

Q

4. (1) $u = \frac{1}{2x + C_2}$ ( $C_2$ は積分定数)

Q

4. (2) $y(x) = \frac{1}{2} \ln |2x + C_2| + C_3$ ( $C_2, C_3$ は積分定数)

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