(1) 2次関数 $y = x^2 - 2mx + 3m - 2$ の値が常に正であるような、$m$ の値の範囲を求める。 (2) 2次関数 $y = mx^2 + 4x + m - 3$ の値が常に負であるような、$m$ の値の範囲を求める。

代数学二次関数二次不等式判別式平方完成
2025/6/11

1. 問題の内容

(1) 2次関数 y=x22mx+3m2y = x^2 - 2mx + 3m - 2 の値が常に正であるような、mm の値の範囲を求める。
(2) 2次関数 y=mx2+4x+m3y = mx^2 + 4x + m - 3 の値が常に負であるような、mm の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 2次関数 y=x22mx+3m2y = x^2 - 2mx + 3m - 2 の値が常に正である条件は、放物線が xx 軸と交わらないこと、つまり判別式 DD が負であることである。
判別式 DD
D=(2m)24(1)(3m2)=4m212m+8=4(m23m+2)D = (-2m)^2 - 4(1)(3m - 2) = 4m^2 - 12m + 8 = 4(m^2 - 3m + 2)
D<0D < 0 より
4(m23m+2)<04(m^2 - 3m + 2) < 0
m23m+2<0m^2 - 3m + 2 < 0
(m1)(m2)<0(m - 1)(m - 2) < 0
よって、1<m<21 < m < 2
(2) 2次関数 y=mx2+4x+m3y = mx^2 + 4x + m - 3 の値が常に負である条件は、
(i) m<0m < 0 (上に凸の放物線)
(ii) 判別式 D<0D < 0 (放物線が xx 軸と交わらない)
である。
判別式 DD
D=424(m)(m3)=164m(m3)=164m2+12m=4m2+12m+16D = 4^2 - 4(m)(m-3) = 16 - 4m(m-3) = 16 - 4m^2 + 12m = -4m^2 + 12m + 16
D<0D < 0 より
4m2+12m+16<0-4m^2 + 12m + 16 < 0
4m212m16>04m^2 - 12m - 16 > 0
m23m4>0m^2 - 3m - 4 > 0
(m4)(m+1)>0(m - 4)(m + 1) > 0
よって、m<1m < -1 または m>4m > 4
(i) かつ (ii) を満たす mm の範囲は m<1m < -1

3. 最終的な答え

(1) 1<m<21 < m < 2
(2) m<1m < -1

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