三角形ABCがあり、$AB=7\sqrt{3}$、$∠ACB=60^\circ$が与えられています。三角形ABCの外接円Oの半径を求め、点Cを含む弧AB上で点Pを動かすとき、以下の値を求めます。 (1) $2PA = 3PB$ となるようなPAの値 (2) 三角形PABの面積が最大となるようなPAの値 (3) $sin∠PBA$が最大となるようなPAの値と、その時の三角形PABの面積

幾何学三角形外接円正弦定理余弦定理面積三角比
2025/6/11

1. 問題の内容

三角形ABCがあり、AB=73AB=7\sqrt{3}ACB=60∠ACB=60^\circが与えられています。三角形ABCの外接円Oの半径を求め、点Cを含む弧AB上で点Pを動かすとき、以下の値を求めます。
(1) 2PA=3PB2PA = 3PB となるようなPAの値
(2) 三角形PABの面積が最大となるようなPAの値
(3) sinPBAsin∠PBAが最大となるようなPAの値と、その時の三角形PABの面積

2. 解き方の手順

(ア)外接円の半径Rを求める
正弦定理より、ABsinACB=2R\frac{AB}{sin∠ACB}=2R
AB=73AB = 7\sqrt{3}ACB=60∠ACB = 60^\circなので
73sin60=2R\frac{7\sqrt{3}}{sin60^\circ} = 2R
7332=2R\frac{7\sqrt{3}}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = 2R
14=2R14 = 2R
R=7R = 7
(1) 2PA=3PB2PA = 3PBとなる時のPAの値
2PA=3PB2PA = 3PBよりPB=23PAPB = \frac{2}{3}PA
余弦定理より
AB2=PA2+PB22PAPBcosAPBAB^2 = PA^2 + PB^2 - 2PA \cdot PB \cdot cos∠APB
APB=180ACB=18060=120∠APB = 180^\circ - ∠ACB = 180^\circ - 60^\circ = 120^\circ
(73)2=PA2+(23PA)22PA23PAcos120(7\sqrt{3})^2 = PA^2 + (\frac{2}{3}PA)^2 - 2PA \cdot \frac{2}{3}PA \cdot cos120^\circ
147=PA2+49PA243PA2(12)147 = PA^2 + \frac{4}{9}PA^2 - \frac{4}{3}PA^2 \cdot (-\frac{1}{2})
147=PA2+49PA2+23PA2147 = PA^2 + \frac{4}{9}PA^2 + \frac{2}{3}PA^2
147=99PA2+49PA2+69PA2147 = \frac{9}{9}PA^2 + \frac{4}{9}PA^2 + \frac{6}{9}PA^2
147=199PA2147 = \frac{19}{9}PA^2
PA2=147919=132319PA^2 = \frac{147 \cdot 9}{19} = \frac{1323}{19}
PA=132319=6919+1219PA = \sqrt{\frac{1323}{19}} = \sqrt{\frac{69 \cdot 19 + 12}{19}}
PA=314719=21319=215719PA = 3\sqrt{\frac{147}{19}} = \frac{21\sqrt{3}}{\sqrt{19}} = \frac{21\sqrt{57}}{19}
PA2=132319PA^2 = \frac{1323}{19}よりPA=132319=69.63PA = \sqrt{\frac{1323}{19}}=\sqrt{69.63}
PA=314719=39192419=37+1419PA = 3\sqrt{\frac{147}{19}} = 3\sqrt{\frac{9*19-24}{19}} = 3\sqrt{7+\frac{14}{19}}
69.63=349319=349193=3496.33\sqrt{69.63} = 3\sqrt{\frac{49*3}{19}}= 3 \sqrt{\frac{49}{\frac{19}{3}}}= 3 \sqrt{\frac{49}{6.33}}
PA=132319=441319=21319PA = \sqrt{\frac{1323}{19}} = \sqrt{\frac{441*3}{19}} = 21 \sqrt{\frac{3}{19}}
しかし、21319=2157361=21195721\sqrt{\frac{3}{19}} = 21\sqrt{\frac{57}{361}} = \frac{21}{19} \sqrt{57}.
2PA=3PB2PA=3PB
4PA2=9PB24PA^2=9PB^2
AP2+BP22APBPcos(120)=AB2AP^2 + BP^2 - 2AP*BP*\cos(120) = AB^2
AP2+(23AP)2+23AP2=(73)2AP^2 + (\frac{2}{3}AP)^2 + \frac{2}{3}AP^2 = (7\sqrt{3})^2
AP2(1+49+23)=147AP^2(1+\frac{4}{9}+\frac{2}{3}) = 147
AP2=147/(1+49+69)=147919=132319AP^2 = 147 / (1+\frac{4}{9}+\frac{6}{9}) = 147 * \frac{9}{19} = \frac{1323}{19}
AP=132319=492719=72719AP = \sqrt{\frac{1323}{19}} = \sqrt{\frac{49*27}{19}} = 7\sqrt{\frac{27}{19}}
(2) 三角形PABの面積が最大となる時
S=12PAPBsin120=34PAPBS = \frac{1}{2}PA \cdot PB \cdot sin120^\circ = \frac{\sqrt{3}}{4} PA \cdot PB
SSが最大になるにはPAPBPA \cdot PBが最大になればよい。
AB2=PA2+PB22PAPBcosAPBAB^2 = PA^2 + PB^2 - 2PA \cdot PB \cdot cos∠APB
AB2=PA2+PB2+PAPBAB^2 = PA^2 + PB^2 + PA \cdot PB
147=PA2+PB2+PAPB3PA2PB2PAPB3=3PA3PB33=3PAPB147 = PA^2 + PB^2 + PA \cdot PB \ge 3 \sqrt[3]{PA^2 PB^2 PA \cdot PB}=3 \sqrt[3]{PA^3 PB^3} = 3 PA \cdot PB
PAPB49PA \cdot PB \le 49
よって、最大値はPA=PBPA=PBの時。
147=PA2+PA2+PA2=3PA2147 = PA^2 + PA^2 + PA^2 = 3PA^2
PA2=49PA^2 = 49
PA=7PA=7
(3) sinPBAsin∠PBAが最大となる時
sinPBAsin∠PBAが最大となる時、PBA=90∠PBA=90^\circ
このとき、PAは直径となるのでPA=2R=14PA = 2R = 14
面積は12ABBP=12AB(2R)2AB2=1273142(73)2=732196147=73249=4932\frac{1}{2}AB\cdot BP = \frac{1}{2}AB \cdot \sqrt{(2R)^2-AB^2}=\frac{1}{2} \cdot 7\sqrt{3} \cdot \sqrt{14^2 - (7\sqrt{3})^2}= \frac{7\sqrt{3}}{2} \cdot \sqrt{196 - 147} = \frac{7\sqrt{3}}{2} \cdot \sqrt{49} = \frac{49\sqrt{3}}{2}

3. 最終的な答え

ア:7
(1) イ:7 ウエ:2719 \sqrt{\frac{27}{19}}
(2) オ:7 カ:
(3) キク:14 ケコ:49 サ:3 シ:2

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