ある大学でA, B 2つの試験が実施されました。A試験は1次試験と2次試験があり、両方に合格した者が最終合格者となります。B試験は1次試験のみです。100人の受験者が両方の試験を受けました。A試験の最終合格者は49名、B試験の合格者は35名でした。A試験の1次試験で不合格になったのは34名で、そのうち10名はB試験に合格しました。A試験の最終合格者のうち21名はB試験にも合格していました。A試験の1次試験合格者で、最終的にA, B両試験とも不合格となった人数を求める問題です。

確率論・統計学集合場合の数条件付き確率
2025/6/12

1. 問題の内容

ある大学でA, B 2つの試験が実施されました。A試験は1次試験と2次試験があり、両方に合格した者が最終合格者となります。B試験は1次試験のみです。100人の受験者が両方の試験を受けました。A試験の最終合格者は49名、B試験の合格者は35名でした。A試験の1次試験で不合格になったのは34名で、そのうち10名はB試験に合格しました。A試験の最終合格者のうち21名はB試験にも合格していました。A試験の1次試験合格者で、最終的にA, B両試験とも不合格となった人数を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、変数を定義します。
- NAN_A: A試験の最終合格者数
- NBN_B: B試験の合格者数
- NA1N_{A1}: A試験の1次試験合格者数
- NA1failN_{A1fail}: A試験の1次試験不合格者数
- NA1failBN_{A1failB}: A試験の1次試験不合格かつB試験合格者数
- NABN_{AB}: A試験の最終合格者かつB試験合格者数
- NA1passABfailN_{A1passABfail}: A試験の1次試験合格者で、A,B両試験とも不合格となった人数(求める値)
問題文から以下の情報が得られます。
- NA=49N_A = 49
- NB=35N_B = 35
- NA1fail=34N_{A1fail} = 34
- NA1failB=10N_{A1failB} = 10
- NAB=21N_{AB} = 21
- 受験者数は100名
A試験の1次試験合格者は 100NA1fail=10034=66100 - N_{A1fail} = 100 - 34 = 66 名です。
NA1=66N_{A1} = 66
A試験の最終合格者でB試験にも合格した人数は NAB=21N_{AB} = 21です。
A試験の最終合格者は49名なので、A試験に最終合格したがB試験に不合格だった人数は NANAB=4921=28N_A - N_{AB} = 49 - 21 = 28名です。
A試験の1次試験合格者は66名です。このうち、A試験に最終合格したのが49名なので、A試験の1次試験に合格したが、最終的にA試験に不合格となった人数は 6649=1766 - 49 = 17名です。
A試験の1次試験に不合格になったが、B試験に合格した人数は10名です。B試験の合格者は35名なので、A試験の1次試験に合格し、B試験にも合格した人数は 3510=2535-10 = 25名です。
B試験合格者のうち、A試験に最終合格した人数が21名なので、A試験の一次試験に合格したがA試験に最終的に不合格でB試験に合格した人数は 2521+2121=425 - 21 + 21 -21=4名です。
したがって、A試験の1次試験に合格し、A試験には最終的に不合格で、かつB試験にも不合格になった人数は、17(2521)=174=1317 - (25-21)= 17 - 4 = 13名です。
もう一つの解法として、
受験者全体100名のうち、B試験合格者は35名。B試験不合格者は10035=65100-35=65名。
A試験1次不合格者は34名。このうちB試験合格者は10名なので、A試験1次不合格でB試験不合格者は3410=2434-10=24名。
A試験最終合格者は49名。
A試験1次合格者は10034=66100-34=66名。
A試験最終合格者のうちB試験不合格者は4921=2849-21=28名。
A試験1次合格者のうちA試験最終不合格者は6649=1766-49=17名。
この17名のうち、B試験合格者は3521=1435-21=14名。B試験不合格者は1714=317-14=3名。
A試験1次合格者でB試験不合格者は66(3510+2110+0)=3166 - (35-10+21-10+0) = 31
A試験1次合格者で、最終的にA, B両試験とも不合格となったものは 100343549+21+104=13100 - 34 -35 - 49 + 21 + 10 - 4=13名です。

3. 最終的な答え

13

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