与えられた積分を計算します。積分は以下の通りです。 $\int (\frac{1}{2} \csc^2{\frac{x}{2}} - 6 \sec^2{3x}) dx$

解析学積分三角関数置換積分
2025/6/12

1. 問題の内容

与えられた積分を計算します。積分は以下の通りです。
(12csc2x26sec23x)dx\int (\frac{1}{2} \csc^2{\frac{x}{2}} - 6 \sec^2{3x}) dx

2. 解き方の手順

積分を2つの部分に分けます。
12csc2x2dx6sec23xdx\int \frac{1}{2} \csc^2{\frac{x}{2}} dx - \int 6 \sec^2{3x} dx
最初の積分を計算します。csc2udu=cotu+C\int \csc^2{u} du = -\cot{u} + C を用いて、置換積分を行います。
u=x2u = \frac{x}{2} とおくと、du=12dxdu = \frac{1}{2} dx となり、dx=2dudx = 2 du となります。
12csc2x2dx=12csc2u(2du)=csc2udu=cotu+C1=cotx2+C1\int \frac{1}{2} \csc^2{\frac{x}{2}} dx = \frac{1}{2} \int \csc^2{u} (2 du) = \int \csc^2{u} du = -\cot{u} + C_1 = -\cot{\frac{x}{2}} + C_1
次に、2番目の積分を計算します。sec2udu=tanu+C\int \sec^2{u} du = \tan{u} + C を用いて、置換積分を行います。
v=3xv = 3x とおくと、dv=3dxdv = 3 dx となり、dx=13dvdx = \frac{1}{3} dv となります。
6sec23xdx=6sec2v(13dv)=2sec2vdv=2tanv+C2=2tan3x+C2\int 6 \sec^2{3x} dx = 6 \int \sec^2{v} (\frac{1}{3} dv) = 2 \int \sec^2{v} dv = 2 \tan{v} + C_2 = 2 \tan{3x} + C_2
したがって、元の積分は次のようになります。
(12csc2x26sec23x)dx=cotx22tan3x+C\int (\frac{1}{2} \csc^2{\frac{x}{2}} - 6 \sec^2{3x}) dx = -\cot{\frac{x}{2}} - 2 \tan{3x} + C

3. 最終的な答え

cotx22tan3x+C-\cot{\frac{x}{2}} - 2 \tan{3x} + C

「解析学」の関連問題

与えられた関数の値について、一次近似式を用いて近似値を求めます。 (1) $\ln 1.2$ (2) $\tan 0.3$ (3) $\sqrt[3]{30}$

一次近似微分対数関数三角関数累乗根
2025/6/13

関数 $f(x) = x^x$ を微分してください。

微分関数指数関数対数関数
2025/6/13

(1) 2つの関数 $f: \mathbb{R} \to \mathbb{R}$ と $g: \mathbb{R} \to \mathbb{R}$ について、それらの和の関数 $f+g$ が $x=0...

関数の連続性極限反例
2025/6/13

二つの有界な数列 $\{a_n\}$ と $\{b_n\}$ が与えられています。ただし、任意の自然数 $n$ に対して、$b_n \neq 0$ であるとします。このとき、以下の二つの命題が正しいか...

数列有界性証明反例
2025/6/13

与えられた極限を計算します。 (1) $\lim_{x \to 0} \frac{\tan x}{x + \sin x}$ (4) $\lim_{x \to 0} \frac{e^{2x} - 1}{...

極限三角関数指数関数ロピタルの定理
2025/6/13

与えられた6つの不定積分を計算する問題です。 (1) $\int (5x-2)^6 dx$ (2) $\int (2x+1)^3 dx$ (3) $\int (x+3)^{-2} dx$ (4) $\...

積分不定積分置換積分
2025/6/13

この問題は、以下の4つのパートに分かれています。 (1) $ln(1.2)$, $tan(0.3)$, $\sqrt[3]{30}$ の一次近似を求める。 (2) $x \gg \Delta x$ の...

一次近似テイラー展開極限三角関数双曲線関数
2025/6/13

$\lim_{x\to 1} (x^2 - 2x + 2)^{\frac{x}{x^2 - 2x + 1}}$ を計算します。

極限関数の極限対数関数
2025/6/13

画像にある不定積分の問題を解きます。具体的には、以下の問題を解きます。 2.(1) $\int (2x^2 + 5x - 1) \, dx$ 2.(2) $\int x\sqrt{x} \, dx$ ...

不定積分積分
2025/6/13

次の2つの関数の指定された区間における最大値と最小値を求めます。 (1) $y = x^3 + 3x^2 - 9x + 20$ ($-5 \leq x \leq 2$) (2) $y = \frac...

関数の最大最小微分導関数区間
2025/6/13