三角形ABCにおいて、辺ABを3:4に内分する点をD、辺ACを1:2に内分する点をEとし、線分BEと線分CDの交点をPとする。$\vec{AB} = \vec{b}$、$\vec{AC} = \vec{c}$とする。 (1) BP:PE = s:1-sとする。$\vec{AP}$を$\vec{b}$、$\vec{c}$、sを用いて表せ。 CP:PD = t:1-tとする。$\vec{AP}$を$\vec{b}$、$\vec{c}$、tを用いて表せ。 (2)$\vec{AP}$を$\vec{b}$、$\vec{c}$を用いて表せ。

幾何学ベクトル内分点ベクトルの加法ベクトルのスカラー倍
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1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺ABを3:4に内分する点をD、辺ACを1:2に内分する点をEとし、線分BEと線分CDの交点をPとする。AB=b\vec{AB} = \vec{b}AC=c\vec{AC} = \vec{c}とする。
(1) BP:PE = s:1-sとする。AP\vec{AP}b\vec{b}c\vec{c}、sを用いて表せ。
CP:PD = t:1-tとする。AP\vec{AP}b\vec{b}c\vec{c}、tを用いて表せ。
(2)AP\vec{AP}b\vec{b}c\vec{c}を用いて表せ。

2. 解き方の手順

(1) AP\vec{AP}b\vec{b}c\vec{c}、sを用いて表す。
Pは線分BE上にあるので、
AP=(1s)AB+sAE\vec{AP} = (1-s)\vec{AB} + s\vec{AE}
ここで、AE=13AC=13c\vec{AE} = \frac{1}{3}\vec{AC} = \frac{1}{3}\vec{c}なので、
AP=(1s)b+s(13c)=(1s)b+s3c\vec{AP} = (1-s)\vec{b} + s(\frac{1}{3}\vec{c}) = (1-s)\vec{b} + \frac{s}{3}\vec{c}
次に、AP\vec{AP}b\vec{b}c\vec{c}、tを用いて表す。
Pは線分CD上にあるので、
AP=(1t)AC+tAD\vec{AP} = (1-t)\vec{AC} + t\vec{AD}
ここで、AD=37AB=37b\vec{AD} = \frac{3}{7}\vec{AB} = \frac{3}{7}\vec{b}なので、
AP=(1t)c+t(37b)=3t7b+(1t)c\vec{AP} = (1-t)\vec{c} + t(\frac{3}{7}\vec{b}) = \frac{3t}{7}\vec{b} + (1-t)\vec{c}
(2) (1)で求めたAP\vec{AP}の2つの式は同じベクトルを表しているので、係数を比較すると、
b\vec{b}の係数: 1s=3t71-s = \frac{3t}{7}
c\vec{c}の係数: s3=1t\frac{s}{3} = 1-t
この連立方程式を解く。
s3=1t\frac{s}{3} = 1-tより、s=33ts = 3 - 3t
1s=3t71-s = \frac{3t}{7}に代入して、1(33t)=3t71-(3-3t) = \frac{3t}{7}
2+3t=3t7-2+3t = \frac{3t}{7}
14+21t=3t-14 + 21t = 3t
18t=1418t = 14
t=1418=79t = \frac{14}{18} = \frac{7}{9}
したがって、s=33(79)=373=973=23s = 3 - 3(\frac{7}{9}) = 3 - \frac{7}{3} = \frac{9-7}{3} = \frac{2}{3}
AP=(1s)b+s3c\vec{AP} = (1-s)\vec{b} + \frac{s}{3}\vec{c}s=23s=\frac{2}{3}を代入して、
AP=(123)b+233c\vec{AP} = (1-\frac{2}{3})\vec{b} + \frac{\frac{2}{3}}{3}\vec{c}
AP=13b+29c\vec{AP} = \frac{1}{3}\vec{b} + \frac{2}{9}\vec{c}
または、AP=3t7b+(1t)c\vec{AP} = \frac{3t}{7}\vec{b} + (1-t)\vec{c}t=79t=\frac{7}{9}を代入して、
AP=3(79)7b+(179)c\vec{AP} = \frac{3(\frac{7}{9})}{7}\vec{b} + (1-\frac{7}{9})\vec{c}
AP=737b+29c\vec{AP} = \frac{\frac{7}{3}}{7}\vec{b} + \frac{2}{9}\vec{c}
AP=13b+29c\vec{AP} = \frac{1}{3}\vec{b} + \frac{2}{9}\vec{c}

3. 最終的な答え

(1) AP=(1s)b+s3c\vec{AP} = (1-s)\vec{b} + \frac{s}{3}\vec{c}
AP=3t7b+(1t)c\vec{AP} = \frac{3t}{7}\vec{b} + (1-t)\vec{c}
(2) AP=13b+29c\vec{AP} = \frac{1}{3}\vec{b} + \frac{2}{9}\vec{c}

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