関数 $f(x)=\sqrt{2x+1}$ に対して、数列 $\{a_n\}$ を $a_1=3$, $a_{n+1} = f(a_n)$ ($n=1, 2, 3, \dots$) で定義する。方程式 $f(x)=x$ の解を $\alpha$ とする。 (1) 自然数 $n$ に対して、$a_n > \alpha$ が成り立つことを示せ。 (2) 自然数 $n$ に対して、$a_{n+1} - \alpha < \frac{1}{2} (a_n - \alpha)$ が成り立つことを示せ。 (3) 数列 $\{a_n\}$ が収束することを示し、その極限値を求めよ。
2025/6/12
1. 問題の内容
関数 に対して、数列 を , () で定義する。方程式 の解を とする。
(1) 自然数 に対して、 が成り立つことを示せ。
(2) 自然数 に対して、 が成り立つことを示せ。
(3) 数列 が収束することを示し、その極限値を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) まず、 を求める。 より、。両辺を2乗して 。これを解くと、 より、。ここで、 は の定義域より かつ である必要があるので、 となる。
次に、 であることを数学的帰納法で示す。
(i) のとき、 より成立。
(ii) のとき、 が成り立つと仮定する。 のとき、 である。ここで、 は単調増加関数であり、 であるから、。 なので、 が成り立つ。
したがって、数学的帰納法により、すべての自然数 に対して、 が成り立つ。
(2) 。
ここで、。
(1)より、 であるから、。よって、 より、。
したがって、。
より、
でないといけない、これは
となることはないため、ここで評価を変える。
なので、
なので
,
, 従って、.
は上に凸なので、 のの平均変化率はが大きいほど小さくなる。
より
平均値の定理から、はとの間。
より
(3) (2)の結果より、。
これを繰り返すと、。
であるから、。
よって、。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3) 数列 は収束し、