袋の中に赤球4個、白球3個、青球2個が入っている。この袋の中から3個の球を取り出すとき、以下の確率をそれぞれ求めよ。 (1) 3種類の色が取り出される確率 (2) 赤と白の2種類の球が取り出される確率 (3) 少なくとも1個の青球が取り出される確率

確率論・統計学確率組み合わせ余事象
2025/6/12

1. 問題の内容

袋の中に赤球4個、白球3個、青球2個が入っている。この袋の中から3個の球を取り出すとき、以下の確率をそれぞれ求めよ。
(1) 3種類の色が取り出される確率
(2) 赤と白の2種類の球が取り出される確率
(3) 少なくとも1個の青球が取り出される確率

2. 解き方の手順

まず、袋の中から3個の球を取り出す場合の総数を求める。
全部で 4+3+2=94+3+2=9 個の球があるので、3個の球を取り出す組み合わせの総数は、
9C3=9!3!6!=9×8×73×2×1=3×4×7=84{}_9C_3 = \frac{9!}{3!6!} = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 3 \times 4 \times 7 = 84 通り
(1) 3種類の色が取り出される確率
3種類の色が取り出されるのは、赤、白、青をそれぞれ1個ずつ取り出す場合である。
赤球1個の選び方は4C1=4{}_4C_1 = 4通り
白球1個の選び方は3C1=3{}_3C_1 = 3通り
青球1個の選び方は2C1=2{}_2C_1 = 2通り
よって、3種類の色を取り出す組み合わせの数は 4×3×2=244 \times 3 \times 2 = 24通り
したがって、求める確率は 2484=27\frac{24}{84} = \frac{2}{7}
(2) 赤と白の2種類の球が取り出される確率
赤と白の2種類の球を取り出す場合、取り出し方は以下の2通りである。
(a) 赤2個、白1個
(b) 赤1個、白2個
(a) 赤2個、白1個の場合
赤球2個の選び方は 4C2=4×32×1=6{}_4C_2 = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6通り
白球1個の選び方は 3C1=3{}_3C_1 = 3通り
よって、この場合の組み合わせの数は 6×3=186 \times 3 = 18通り
(b) 赤1個、白2個の場合
赤球1個の選び方は 4C1=4{}_4C_1 = 4通り
白球2個の選び方は 3C2=3×22×1=3{}_3C_2 = \frac{3 \times 2}{2 \times 1} = 3通り
よって、この場合の組み合わせの数は 4×3=124 \times 3 = 12通り
したがって、赤と白の2種類の球を取り出す組み合わせの数は 18+12=3018 + 12 = 30通り
求める確率は 3084=514\frac{30}{84} = \frac{5}{14}
(3) 少なくとも1個の青球が取り出される確率
「少なくとも1個の青球が取り出される」事象の余事象は「青球が1個も取り出されない」事象である。
青球が1個も取り出されないのは、赤球と白球のみを取り出す場合である。
赤球と白球の合計は 4+3=74+3=7個なので、この中から3個を取り出す組み合わせの数は 7C3=7×6×53×2×1=35{}_7C_3 = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35通り
したがって、青球が1個も取り出されない確率は 3584=512\frac{35}{84} = \frac{5}{12}
求める確率は 1512=7121 - \frac{5}{12} = \frac{7}{12}

3. 最終的な答え

(1) 27\frac{2}{7}
(2) 514\frac{5}{14}
(3) 712\frac{7}{12}

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