1個のサイコロを投げるとき、 * 事象A: 2の倍数が出る * 事象B: 6の倍数が出る * 事象C: 4の約数が出る このとき、以下の確率を求め、選択肢ア~ケから選び、記号で答える。 (1) $P(A)$ (2) $P(A \cap B)$ (3) $P(A \cup C)$ (4) $P(B \cap C)$ (5) $P(A \cap B \cap C)$ (6) $P(A \cup B \cup C)$

確率論・統計学確率事象確率の計算サイコロ
2025/6/12
## 解答

1. 問題の内容

1個のサイコロを投げるとき、
* 事象A: 2の倍数が出る
* 事象B: 6の倍数が出る
* 事象C: 4の約数が出る
このとき、以下の確率を求め、選択肢ア~ケから選び、記号で答える。
(1) P(A)P(A)
(2) P(AB)P(A \cap B)
(3) P(AC)P(A \cup C)
(4) P(BC)P(B \cap C)
(5) P(ABC)P(A \cap B \cap C)
(6) P(ABC)P(A \cup B \cup C)

2. 解き方の手順

まず、各事象が起こる場合の数を求める。サイコロの目は1から6までである。
* A: 2の倍数 (2, 4, 6) → 3通り
* B: 6の倍数 (6) → 1通り
* C: 4の約数 (1, 2, 4) → 3通り
(1) P(A)P(A):事象Aが起こる確率
P(A)=Aが起こる場合の数全事象の場合の数=36=12P(A) = \frac{\text{Aが起こる場合の数}}{\text{全事象の場合の数}} = \frac{3}{6} = \frac{1}{2}
したがって、答えはイ。
(2) P(AB)P(A \cap B):事象Aと事象Bが同時に起こる確率
ABA \cap B: 2の倍数かつ6の倍数 (6) → 1通り
P(AB)=16P(A \cap B) = \frac{1}{6}
したがって、答えはキ。
(3) P(AC)P(A \cup C):事象Aまたは事象Cが起こる確率
ACA \cup C: 2の倍数または4の約数 (1, 2, 4, 6) → 4通り
P(AC)=46=23P(A \cup C) = \frac{4}{6} = \frac{2}{3}
したがって、答えはエ。
(4) P(BC)P(B \cap C):事象Bと事象Cが同時に起こる確率
BCB \cap C: 6の倍数かつ4の約数 (なし) → 1つもないので間違い。6の倍数かつ4の約数(1,2,4)は存在しない。B={6},C={1,2,4}なので BとCに共通な要素はない。しかし、4の約数には1,2,4が含まれ6は含まれない。
BCB \cap Cの事象は起こり得ないので確率は0である。
P(BC)=06=0P(B \cap C) = \frac{0}{6} = 0
したがって、答えはア。
(5) P(ABC)P(A \cap B \cap C):事象A、事象B、事象Cがすべて同時に起こる確率
ABCA \cap B \cap C: 2の倍数かつ6の倍数かつ4の約数 に該当するものはないので確率0
P(ABC)=06=0P(A \cap B \cap C) = \frac{0}{6} = 0
したがって、答えはア。
(6) P(ABC)P(A \cup B \cup C):事象A、事象B、事象Cのいずれかが起こる確率
ABCA \cup B \cup C: 2の倍数または6の倍数または4の約数 (1, 2, 4, 6) → 4通り
P(ABC)=46=23P(A \cup B \cup C) = \frac{4}{6} = \frac{2}{3}
したがって、答えはエ。

3. 最終的な答え

(1) イ
(2) キ
(3) エ
(4) ア
(5) ア
(6) エ

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