ある9人の生徒に対して行われた10点満点の2種類のテストA, Bの得点の結果が与えられている。これらのデータの四分位範囲と四分位偏差を求め、さらにデータの散らばりの度合いが大きいのはA, Bのどちらかを答える。

確率論・統計学四分位数四分位範囲四分位偏差データの散らばり統計
2025/6/12

1. 問題の内容

ある9人の生徒に対して行われた10点満点の2種類のテストA, Bの得点の結果が与えられている。これらのデータの四分位範囲と四分位偏差を求め、さらにデータの散らばりの度合いが大きいのはA, Bのどちらかを答える。

2. 解き方の手順

まず、与えられたデータをそれぞれ昇順に並べ替える。
A: 1, 1, 2, 3, 5, 7, 8, 9, 9
B: 2, 4, 4, 5, 6, 7, 7, 9, 10
次に、四分位数を求める。データの個数が9なので、中央値は5番目の値である。
第1四分位数は、下位グループの中央値であり、第3四分位数は上位グループの中央値である。
Aについて:
中央値(第2四分位数):5
第1四分位数:2
第3四分位数:8
Bについて:
中央値(第2四分位数):6
第1四分位数:4
第3四分位数:7
四分位範囲は、第3四分位数から第1四分位数を引いた値である。
四分位偏差は、四分位範囲の半分である。
Aについて:
四分位範囲: 82=68 - 2 = 6
四分位偏差: 6/2=36 / 2 = 3
Bについて:
四分位範囲: 74=37 - 4 = 3
四分位偏差: 3/2=1.53 / 2 = 1.5
データの散らばりの度合いは、一般的に四分位範囲が大きいほど大きいと判断できる。Aの四分位範囲が6であり、Bの四分位範囲が3であるため、Aの方が散らばりの度合いが大きい。

3. 最終的な答え

A:四分位範囲 6, 四分位偏差 3
B:四分位範囲 3, 四分位偏差 1.5
データの散らばりの度合いが大きいのはA。

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