問題20:A, B, Cの3つのクラスがあり、それぞれのクラスの通学手段(バス、自転車、徒歩)ごとの生徒数が与えられています。まず、クラスを無作為に選び、次にそのクラスから生徒を無作為に1人選びます。選ばれた生徒がバス通学であるという条件の下で、その生徒がBクラスに所属している条件付き確率を求めます。

確率論・統計学条件付き確率確率ベイズの定理
2025/6/12

1. 問題の内容

問題20:A, B, Cの3つのクラスがあり、それぞれのクラスの通学手段(バス、自転車、徒歩)ごとの生徒数が与えられています。まず、クラスを無作為に選び、次にそのクラスから生徒を無作為に1人選びます。選ばれた生徒がバス通学であるという条件の下で、その生徒がBクラスに所属している条件付き確率を求めます。

2. 解き方の手順

まず、各クラスが選ばれる確率は等しく、1/3です。
次に、各クラスのバス通学の生徒数を合計します。
全体のバス通学の生徒数は 5+8+6=195 + 8 + 6 = 19 人です。
Bクラスが選ばれて、そのクラスからバス通学の生徒が選ばれる確率は、13×8Bクラスの生徒数\frac{1}{3} \times \frac{8}{\text{Bクラスの生徒数}}です。
Bクラスの生徒数は、8+18+10=368 + 18 + 10 = 36 人です。
したがって、Bクラスが選ばれて、そのクラスからバス通学の生徒が選ばれる確率は、13×836=8108\frac{1}{3} \times \frac{8}{36} = \frac{8}{108}です。
Aクラスの生徒数は、5+15+25=455 + 15 + 25 = 45 人です。
Aクラスが選ばれて、そのクラスからバス通学の生徒が選ばれる確率は、13×545=5135\frac{1}{3} \times \frac{5}{45} = \frac{5}{135}です。
Cクラスの生徒数は、6+6+30=426 + 6 + 30 = 42 人です。
Cクラスが選ばれて、そのクラスからバス通学の生徒が選ばれる確率は、13×642=6126\frac{1}{3} \times \frac{6}{42} = \frac{6}{126}です。
選ばれた生徒がバス通学である確率は、5135+8108+6126=5135+227+121=70+210+1351890=4151890=83378\frac{5}{135} + \frac{8}{108} + \frac{6}{126} = \frac{5}{135} + \frac{2}{27} + \frac{1}{21} = \frac{70 + 210 + 135}{1890} = \frac{415}{1890} = \frac{83}{378} です。
条件付き確率の公式より、P(Bバス)=P(Bバス)P(バス)P(B|\text{バス}) = \frac{P(B \cap \text{バス})}{P(\text{バス})} です。
P(Bバス)P(B \cap \text{バス}) は、Bクラスからバス通学の生徒が選ばれる確率で、8108=227=28378\frac{8}{108} = \frac{2}{27} = \frac{28}{378} です。
P(バス)P(\text{バス}) は、バス通学の生徒が選ばれる確率で、83378\frac{83}{378} です。
したがって、P(Bバス)=2837883378=2883P(B|\text{バス}) = \frac{\frac{28}{378}}{\frac{83}{378}} = \frac{28}{83} です。

3. 最終的な答え

2883\frac{28}{83}

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