問題は2つあります。 (1) 実数全体の集合 $X$ の部分集合 $A = \{x | x \geq 0\}$ と $B = \{x | -1 \leq x \leq 1\}$ について、$A \cup B$, $A \cap B$, $\overline{A} \cap B$ を求めよ。 (2) 自然数全体の集合 $U$ の部分集合 $A = \{n | n \text{は12の約数}\}$, $B = \{n | n \text{は20の約数}\}$, $C = \{n | n \text{は30の約数}\}$ について、$A \cap B$, $A \cap B \cap C$, $A \cup B \cup C$, $A \cup (B \cap C)$, $(A \cup B) \cap \overline{C}$ を求めよ。

その他集合集合演算
2025/6/12

1. 問題の内容

問題は2つあります。
(1) 実数全体の集合 XX の部分集合 A={xx0}A = \{x | x \geq 0\}B={x1x1}B = \{x | -1 \leq x \leq 1\} について、ABA \cup B, ABA \cap B, AB\overline{A} \cap B を求めよ。
(2) 自然数全体の集合 UU の部分集合 A={nnは12の約数}A = \{n | n \text{は12の約数}\}, B={nnは20の約数}B = \{n | n \text{は20の約数}\}, C={nnは30の約数}C = \{n | n \text{は30の約数}\} について、ABA \cap B, ABCA \cap B \cap C, ABCA \cup B \cup C, A(BC)A \cup (B \cap C), (AB)C(A \cup B) \cap \overline{C} を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、ABA \cup B を求めます。AA00 以上の実数全体、BB1-1 以上 11 以下の実数全体なので、ABA \cup B1-1 以上の実数全体になります。
AB={xx1}A \cup B = \{x | x \geq -1\}
次に、ABA \cap B を求めます。AA00 以上の実数全体、BB1-1 以上 11 以下の実数全体なので、ABA \cap B00 以上 11 以下の実数全体になります。
AB={x0x1}A \cap B = \{x | 0 \leq x \leq 1\}
最後に、AB\overline{A} \cap B を求めます。A\overline{A}00 未満の実数全体、BB1-1 以上 11 以下の実数全体なので、AB\overline{A} \cap B1-1 以上 00 未満の実数全体になります。
AB={x1x<0}\overline{A} \cap B = \{x | -1 \leq x < 0\}
(2)
まず、AA, BB, CC の要素を書き出します。
A={1,2,3,4,6,12}A = \{1, 2, 3, 4, 6, 12\}
B={1,2,4,5,10,20}B = \{1, 2, 4, 5, 10, 20\}
C={1,2,3,5,6,10,15,30}C = \{1, 2, 3, 5, 6, 10, 15, 30\}
次に、ABA \cap B を求めます。
AB={1,2,4}A \cap B = \{1, 2, 4\}
次に、ABCA \cap B \cap C を求めます。
ABC={1,2}A \cap B \cap C = \{1, 2\}
次に、ABCA \cup B \cup C を求めます。
ABC={1,2,3,4,5,6,10,12,15,20,30}A \cup B \cup C = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 10, 12, 15, 20, 30\}
次に、BCB \cap C を求めます。
BC={1,2,5,10}B \cap C = \{1, 2, 5, 10\}
次に、A(BC)A \cup (B \cap C) を求めます。
A(BC)={1,2,3,4,5,6,10,12}A \cup (B \cap C) = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 10, 12\}
最後に、C\overline{C} を求めます。UU は自然数全体の集合であるから、C\overline{C}CC に含まれない自然数全体の集合となります。
AB={1,2,3,4,5,6,10,12,20}A \cup B = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 10, 12, 20\}
(AB)C(A \cup B) \cap \overline{C} は、ABA \cup B に含まれ、CC に含まれない要素の集合です。
(AB)C={4,12,20}(A \cup B) \cap \overline{C} = \{4, 12, 20\}

3. 最終的な答え

(1)
AB={xx1}A \cup B = \{x | x \geq -1\}
AB={x0x1}A \cap B = \{x | 0 \leq x \leq 1\}
AB={x1x<0}\overline{A} \cap B = \{x | -1 \leq x < 0\}
(2)
AB={1,2,4}A \cap B = \{1, 2, 4\}
ABC={1,2}A \cap B \cap C = \{1, 2\}
ABC={1,2,3,4,5,6,10,12,15,20,30}A \cup B \cup C = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 10, 12, 15, 20, 30\}
A(BC)={1,2,3,4,5,6,10,12}A \cup (B \cap C) = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 10, 12\}
(AB)C={4,12,20}(A \cup B) \cap \overline{C} = \{4, 12, 20\}

「その他」の関連問題

従業員数が異なるP, Q, R, Sの4社について、P社はQ社より従業員が多く、R社はS社より従業員が多い。このとき、従業員の多い順に4社を並べると、考えられる順番の組み合わせは何通りあるかを求める問...

順列組み合わせ不等式論理
2025/7/15

(1) 等式 $(1 - \tan^2\theta)\cos^2\theta + 2\sin^2\theta = 1$ を証明する。 (2) $\tan\theta = 3$ のとき、$\frac{1...

三角関数恒等式tansincossec証明計算
2025/7/15

(1) $a \neq 1$ または $b \neq 3$ ならば、$4a-b \neq 1$ または $2a+b \neq 5$ であることを証明する問題です。証明は、対偶をとり、連立方程式を解くこ...

命題証明対偶背理法無理数有理数連立方程式
2025/7/15

与えられた4つの命題の真偽を判定する問題です。選択肢は「ア.真」と「イ.偽」です。

命題真偽判定論理数学的証明
2025/7/15

加法定理を用いて、$sin 75^\circ$ の値を求める問題です。

三角関数加法定理三角比
2025/7/15

(1) 炭素12($^{12}C$)原子1個の質量が$2.0 \times 10^{-23}$ gであるとき、塩素35($^{35}Cl$)原子1個の質量が$5.8 \times 10^{-23}$ ...

計算有効数字化学
2025/7/14

写像 $f: X \rightarrow Y$ に対して、(1) $f$ の逆像 と (2) $f$ の逆写像 の定義を述べる。

写像逆像逆写像集合論全単射
2025/7/14

写像 $f: X \rightarrow Y$ と $g: Y \rightarrow Z$ に対して、以下の4つの命題が真であるか偽であるかを判定し、真ならば証明し、偽ならば反例を挙げてください。 ...

写像全射単射合成写像命題集合論写像の性質
2025/7/14

問9: (1) 36gのグルコース ($C_6H_{12}O_6$) を水に溶かして100mLとした水溶液のモル濃度を求めます。 (2) 2.00 mol/L の塩酸200mL中に含まれる塩化水素 (...

モル濃度質量パーセント濃度溶液化学計算
2025/7/13

常用対数表を用いて、$\log_{10} 0.000226$ の値を小数第4位まで求めよ。

対数常用対数対数計算
2025/7/13